2007.06.22.00.05

夏至の夜は 灯消す瞬間も まどろしく 短き闇すら 炎燃やさん
るい詠める
<読み>
げしのよは あかりけすまも まどろしく みじかいやみすら ほのおもやさん
<意味>
夏至の夜は、消灯する瞬間もまどろっこしいくらいなので、短い闇の中とはいえ炎を燃やそう。
<解説>
「すら」は副助詞で"類推"を表す。"軽いもの"や"極端なもの"や"例外的なもの"をあげて、言外に"重いもの"や"平凡なもの"や"一般的なもの"を表す。受験古文的には口語で使用する「さえ」と解釈しておけば、ほぼ間違いない。
歌全体の解釈としては、表面的には、夏至の深夜、灯を消す間も惜しいという意味だけれども、ここでの「炎」は単純に、愛の炎と解釈しておいて良いであろう。
(この項:たい)
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