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2012.05.01.11.34

にわにわにわうらにわにわにわにわとりがいる

表題にある、一見、謎の文字列は、早口言葉 (Tongue-twister) として御馴染みのものである。これと似た様なモノはいくつものヴァージョンがある様だが、ぼくが親しんでいるモノは上に記したモノだ。

ところで、この早口言葉 (Tongue-twister) が伝えたいその内容とは、一体、なんであろうか。

勿論、発話してみれば、その伝えたい意味は確実に露呈するのかもしれない。しかし、モノは早口言葉 (Tongue-twister) だ。例えその気になったつもりで試みたりしても、謂い淀んだり謂いまつがえたり、意味を咀嚼する以前の段階で、大きな足踏みばかりをしてしまう。
そして、伝えるべきその内容はいつのまにか看過されて、発話する事のみに執着してしまうのだ。

しかし、それは半ば致し方ない代物なのである。
だって、それが早口言葉 (Tongue-twister) の担っている使命だもの。

だから、ここではあえて、きちんとこの文章を正面から見据え、その謂い顕わしたい意味そのもののに、正面から立ち向かって行きたい、と思う。

以下、その作業工程をそのまま、順序だてて、記しておく。

作業1. 句読点を打つ。
にわにわにわ、うらにわにわにわ、にわとりがいる。
作業2. 現代仮名遣い (Modern Kana Usage) に改める。
にわにはにわ、うらにわにはにわ、にわとりがいる。
作業3. 相応しかるべき漢字を宛てる。
庭には二羽、裏庭には二羽、鶏がいる。

如何だろうか。都会で生活するモノから観れば、ちょっと羨ましい様な住環境が述べられていて、そこでは計4羽の (Chicken) が [恐らく] 放し飼いにされているのである。
恐らく、この早口言葉 (Tongue-twister) に馴染んでいるヒトの殆どは皆、こんな牧歌的な光景、長閑な風景を想い描いて発話しているのに違いない。それは、ある意味においては、日本の農村風景の典型の様な、そして、今では喪われつつある様な情景なのである。

と、結論づけたいのはやまやまだ。
と、いうか、大概は、これでお仕舞いだ。

しかし、こんな牧歌的で長閑な光景や風景を、大慌てで大急ぎに発話する必要性や緊急性が存在するのであろうか。つまり、早口言葉 (Tongue-twister) の素材として提供するのには、いささか似つかわしくないモノではないだろうか。
だから、この謎の文字列の解としては、及第点をもらえる代物かもしれないが、必ずしも、正解と言えないのではないだろうか。

しかも、この程度の考察ならば、なにもわざわざ、9連休にも及ぶこのゴールデン・ウィークの狭間に書き綴る程のモノでもない。
いや、ヒトによっては、そんな時季だからこそ、せせこましい日常から離れた、有閑なモノを観たいと想うかもしれない。だが、それならば、早口言葉 (Tongue-twister) というけたたましい素材を選んだ時点で、その構想は破綻してしまっている。

と、いう訳で、冒頭の文章を、別の視点で解読してみようと思う。

先程と同じ行程を踏む訳だが、その方向性が違う。
同じ食材、同じ調味料、同じ調理器具を使っても、スクランブル・エッグ (Scrambled Egg) も出来ればサニーサイド・アップ (Sunny Side Up) も出来てしまう。このふたつは、全然違う料理である。どちらも似た様なモノだと謂う御仁もいらっしゃるかもしれないが、そおゆう方々に限って、いざ、己の席に己のオーダーと異なるモノが配膳されれば、声高にクレームを付けるのに違いないのだ。

だから、ここでは先程のスクランブル・エッグ (Scrambled Egg) とは違う、サニーサイド・アップ (Sunny Side Up) を提供してみようと想う次第なのである。

作業1. 句読点を打つ。
にわにわにわ、うらにわにわ。にわにわ、とりがいる。
作業2. 現代仮名遣い (Modern Kana Usage) に改める。
にわにわには、うらにわには。にわにわ、とりがいる。
作業3. 相応しかるべき漢字を宛てる。
庭に鰐は、浦に鰐は。庭に輪、鳥がいる。

如何だろうか。

これだけではちょっと解り辛いかもしれない。それに、読むヒトによっては、解釈は分かれる可能性もある。
だから、如何に、ぼく自身の解釈に従って、必要な語句を最低限、適宜に補足してみよう。

「庭に鰐は [いるのか]、浦に鰐は [いるのか]?」
「庭に輪[がありそこには]、鳥がいる [だけだ]。」

images
[掲載画像はこちらから。]

恐らく、マンガ家の江口寿史 (Hisashi Eguchi) と彼のアシスタントとの会話に違いない。彼らは、水辺にあって、浦が臨める一軒家にいるのだ。
締切に追われるマンガ家が (Crocodile) に追われる幻影 (Delusion) を観て、その幻影 (Delusion) の所在を彼の部下に糾したのだ。
勿論、幻影 (Delusion) だから、アシスタントの眼に映るのは、実際にある光景でしかない。即ち、輪状になった止まり木 (Perch) に一羽の鳥が佇むのみなのである。

だから、発話する場合は、次の様に読む必要があるかもしれない。
前段では、緊急事態の危機的状況下にある様に大慌てな感情を込めて読み、後段では、その慌てぶりをいなす様に、もしくは、落ち着かせる様に、怒号気味に大声で発話するのだ。
是非、試みて頂きたい。

次回は「」。
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