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2007.06.19.21.07

りんね

前回の語尾が「り」だったので、語頭が「り」の単語に関して綴らねばなりません。
これもまた、前回顰に倣えば「りんご」とすべきかもしれませんが、この単語に関しては既にあそこで書き散らかしてしまったので、そうもいきません。

と、いうわけで深く考えずに頭に浮んだ「りんね」でいきましょう。

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「りんね」と云っても「輪廻」ではありません。植物学者のリンネ、正式にはカール・フォン・リンネCarl von Linne)です。

ところで、幼い頃におねだりして購入してもらった児童用百科事典の第一回配本は、全12巻のちょうどまん中の第6巻『動物・植物』でした。その百科事典は、五十音順に全12巻に分類整理されているのではなくて1巻1巻ごとに項目分け・分類分けされているものでした。それを確か一ヶ月か隔月に一巻、配本されてくるので、それを読み倒して行く訳です、僕は。尤も、『宇宙・天文・気象』や『人体のしくみ』と比べると、『政治・経済』の巻はいつまでたってもまっさらなままでしたが。
さて、だいぶ遠回りしました。
そのかなり読み倒した方の部類に入る『動物・植物』の巻頭に掲載されていたのが、このカール・フォン・リンネCarl von Linne)氏だったのです。つまり、この事典の『動物・植物』の規範は、二名法という分類方法を発明したカール・フォン・リンネCarl von Linne)氏の原理原則に従って、世界中のありとあらゆる生物が掲載されているのだという宣言(めいたもの)から始っているのでした。そして、それはとりもなおさず、この12巻の児童用百科事典そのものの規範がカール・フォン・リンネCarl von Linne)氏の分類方法に準拠しているとも、今ならば、解読出来ます。
しかし、哀しいかな、当時まだティーンにすらなっていなかった僕は、文字ばっかりの、このカール・フォン・リンネCarl von Linne)氏の紹介ページをすっとばして、お猿さんがでかい顔してのさばっている類人猿のページから読み進めていくのでした。

ps.幼児期にこれもまたおねだりして購入してもらった動物図鑑では、「アフリカのサバンナ」とか「中南米のジャングル」とか「アジアのさばく」とか地域・環境ごとにカラー見開きの図版いっぱいに、その地域や環境に生息する雑多な哺乳類爬虫類両生類(尤も「アジアのさばく」には両生類はいないかもしれないけれども)がところ狭しと描かれていました。
その様な分類方法に慣れ親しんで成長したものにとっては、件の百科事典の世界観は、如何に異質なものに見えたのでしょうか。


と、言う訳で次回は「
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