2007.06.15.00.19

たんたんと 傘打つ雨の音 聴き厭きて 数えて待つや 紫陽花の花
るい詠める
<読み>
たんたんと かさうつあめのね ききあきて かぞえてまつや あじさいのはな
<意味>
たんたんと、さっきから聴こえている、傘に落ちる雨の音を聴き厭きたので、今度は紫陽花の花の数を数えながら、あなたを待っている。
<解説>
初句の「たんたん」はここでは、雨音の擬音と介したけれども、「淡々」という、作者の待つ態度を表す擬態語とも解釈出来る。
まさか"with Tin Tin"と云う意味での「たんたんと」ではないだろうね?
それはともかく(苦笑)
恋人を待ちわびた作者が、紫陽花の花びらの数を数えながら待つという趣旨の歌ですが、「傘打つ雨の音」を数えるという事は、雨の降り始めから待っているという想像も難くない。その時間経過の描写を味わって、作者の気持ち「=たんたんと」を慮ってやって下さい。
平年よりも数日遅れで、今日の午後、関東地方でも梅雨入りが発表されましたね。
(この項:たい)
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