2007.09.03.00.41

永き夜に ともに戯る 君なれど 手折りたき花 昼の秋櫻
るい詠める
<読み>
ながきよに ともにたわむる きみなれど たおりたきはな ひるのこすもす
<意味>
秋の夜長を一緒に友として遊び戯れるあなたはいるけれども、(一緒に)手折ってみたい花は、昼間の秋桜(コスモス)である。
<解説>
ある事情で夜しか会えない恋人に向けた歌。下世話な解釈をすれば、不倫とも遠距離恋愛の歌とも解釈出来る。夜の(恋の)象徴としての月下美人と、昼の(恋の)象徴としての秋桜(コスモス)、その対比を楽しむ歌であろう。
ちなみに二句目の「ともに」は、「共に」と「友に」の掛詞と読める。と、解釈すると、作者とここで詠われた「君」は、恋人どうしですらないかもしれない。
(この項:たい)
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