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2009.08.18.19.27

なつなんです

タイトルは、はっぴいえんど (Happy End) 『風街ろまん (Kazemachi Roman)』 [1971年発表] に収録された楽曲『夏なんです (Natsu nandesu / 'Tis the Summer)』から。

曲はここで、歌詞はこちらで観る事が出来ます。

"田舎の白い畦道"も"鎮守の森"も"古い茶屋"も、ぼくの体験にはない。

ぼくの夏は、パチンコやビリヤードや映画館や一杯呑屋が並んだ路々を駆け抜ける事であり、駄菓子屋で買ったアイスキャンデーを喰わえながら縁日で買ったミドリガメを持ち歩く、そんな夏だった。

もしかしたら、作曲した細野晴臣 (Haruomi Hosono) にも詞を手がけた松本隆 (Takashi Matsumoto) にも、"田舎の白い畦道"も"鎮守の森"も"古い茶屋"も、ない夏なのかもしれない。彼らは東京は港区出身なのだ。

それとも、ふたりが幼い頃に、両親に伴われて帰省した、その光景だろうか。

何故ならば、この曲の"ぼく"は、それらの光景を観るモノであって、体感するモノではないからだ。
古い写真を観る様に、老人の語る昔話の様に、それらはセピア色 (Sepia Tone) の光景に埋没していく。

にも関わらずに、この曲に自己の経験として強い既視感 (deja-vu) を感じるのは、"ギンギンギラギラ"や"ホーシーツクツク"や"モンモンモコモコ"が今でも、夏を共有し得るアイテムとして、かろうじて生き存えているからなのだ。


そして今でも"たいくつ"な夏を、ぼくが過ごしている事も。
[UA x 細野晴臣 (Haruomi Hosono) from DVD 『LIVE SPEEDSTAR EXPRESS ~15歳の初体験~』]

昼寝に厭きた夏の午後、だから今でもぼくは寝惚けまなこで、廻る扇風機に向けておおきなくちをあけて「あ"ぁ~」という。

次回は「」。
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