2023.04.07.08.44
あさおきてからねるまで、ずっとその調子よ。
ったく、いやになるじゃあねぇか。
こちとら、たまったもんじゃねぇ。
と、おまえはそうおもっている。
それはおれもそう。あいつもそいつもこいつもそう、どこのどいつもおんなじなんだ。
じゃあどうしたらいいか。
こうしてさけでもかっくらって、よっぱらっちまって、おおいびきかいてねちまえばいいのか。
でも、それじゃあ昨日とおんなじだろう? おとといもそうだったし、1週間前もそうだったじゃねぇか。
そうじゃなかったときってあるのか?
さけをしったのは、法定年齢に達してからだ。おまえってまじめだなぁ。
いや、そうじゃない。
おれがいいたいのはこういうことさ。
なんとかしたい、なんとかできねぇか、そうやって愚痴をたれる。そうして、すこし努力してみる。なんとかするためにな。そして ... そして ... いや、そっからさきはどうでもいいんだ。そうじゃねぇ。
ない知恵しぼったり、あがいてみたとしても、そいつも、このどうどうめぐりの一環じゃあねぇのか、そういいたいんだ。
つまりさ、おれたちはあのねずみといっしょさ。一生懸命はしったところでもとにかえる。なぜならおおきなわっかのなかにいるんだから。下手したらあいつらよりもひどいかもしんねぇ。はらへらしたりつかれたりあきたりすりゃ、そこからおりることができるんだ。だけど、おれらの場合はどうなのか。もしかしたら、どこからどこまでも無限にある円環にとじこめられているのかもしれねぇんだ。しかもさらにまずいことに、おれらはかんがえることもできれば、くやむこともできるんだ、そのせいでさらに逡巡がたちのわるいことになってやしねぇか。ちっぽけな脳味噌しかねぇあいつらのほうが、そんなものはなっからねぇんだから、おれらよりもよっぽどしあわせなのかもしれねぇ。
だからさ、こうおもうんだ、おれはよ。もうはらくくっちまおうぜってな。にげてもにげてもおっかけてくるんだ。てをうてばうつだけそれをものみこまれてしまうんだ。だったら、もう、そのなかに埋没しちまおうってな。とことん、このどうどうめぐりにつきあおうってことさ。いけるとこまでいっちまったら、もしかしたらそこでなにかをつかめるのかもしれない。たとえそれがあらたなどうどうめぐりだとしても、そいつに没頭しちまえばいい。そう、そうやって、いくつもいくつも、つづけていくんだ。そうすりゃ、もしかしたら新天地とやらを新次元とやらをおがめるのかもしれねぇんだ。それをはなっからあきらめて、こんな低次元のどうどうめぐりをしてもしようがあるめい。もしかしたら結果的にあいつらとおなじ羽目にあうことかもしれねぇ。だけど、それこそがおれたちのしあわせなのかもしれねぇだろ。なんしろ、あいつら、めしの世話もしもの心配もいらねぇんだからな。
[the text inspired from the song "Routine” from the album "Gazebo” by Jack Harlow]
ったく、いやになるじゃあねぇか。
こちとら、たまったもんじゃねぇ。
と、おまえはそうおもっている。
それはおれもそう。あいつもそいつもこいつもそう、どこのどいつもおんなじなんだ。
じゃあどうしたらいいか。
こうしてさけでもかっくらって、よっぱらっちまって、おおいびきかいてねちまえばいいのか。
でも、それじゃあ昨日とおんなじだろう? おとといもそうだったし、1週間前もそうだったじゃねぇか。
そうじゃなかったときってあるのか?
さけをしったのは、法定年齢に達してからだ。おまえってまじめだなぁ。
いや、そうじゃない。
おれがいいたいのはこういうことさ。
なんとかしたい、なんとかできねぇか、そうやって愚痴をたれる。そうして、すこし努力してみる。なんとかするためにな。そして ... そして ... いや、そっからさきはどうでもいいんだ。そうじゃねぇ。
ない知恵しぼったり、あがいてみたとしても、そいつも、このどうどうめぐりの一環じゃあねぇのか、そういいたいんだ。
つまりさ、おれたちはあのねずみといっしょさ。一生懸命はしったところでもとにかえる。なぜならおおきなわっかのなかにいるんだから。下手したらあいつらよりもひどいかもしんねぇ。はらへらしたりつかれたりあきたりすりゃ、そこからおりることができるんだ。だけど、おれらの場合はどうなのか。もしかしたら、どこからどこまでも無限にある円環にとじこめられているのかもしれねぇんだ。しかもさらにまずいことに、おれらはかんがえることもできれば、くやむこともできるんだ、そのせいでさらに逡巡がたちのわるいことになってやしねぇか。ちっぽけな脳味噌しかねぇあいつらのほうが、そんなものはなっからねぇんだから、おれらよりもよっぽどしあわせなのかもしれねぇ。
だからさ、こうおもうんだ、おれはよ。もうはらくくっちまおうぜってな。にげてもにげてもおっかけてくるんだ。てをうてばうつだけそれをものみこまれてしまうんだ。だったら、もう、そのなかに埋没しちまおうってな。とことん、このどうどうめぐりにつきあおうってことさ。いけるとこまでいっちまったら、もしかしたらそこでなにかをつかめるのかもしれない。たとえそれがあらたなどうどうめぐりだとしても、そいつに没頭しちまえばいい。そう、そうやって、いくつもいくつも、つづけていくんだ。そうすりゃ、もしかしたら新天地とやらを新次元とやらをおがめるのかもしれねぇんだ。それをはなっからあきらめて、こんな低次元のどうどうめぐりをしてもしようがあるめい。もしかしたら結果的にあいつらとおなじ羽目にあうことかもしれねぇ。だけど、それこそがおれたちのしあわせなのかもしれねぇだろ。なんしろ、あいつら、めしの世話もしもの心配もいらねぇんだからな。
[the text inspired from the song "Routine” from the album "Gazebo” by Jack Harlow]
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