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2022.10.14.07.57

Secret Garden

おんなにはだれにでもかならずある。
そいつをもとめてさまようのがおとこだ。
ふん。三文小説じゃああるまいし。

そいつはうみ、はぐくむものだ。たったひとりでな。
だれもくれやしないし、どこぞに進呈できるものでもない。
よしんばできたとしても、その時点で、そいつは秘密でもなんでもなくなっちまう。
共有や共犯ってのは、幻想の産物でしかない。

すきでやっているやつはまだいい。
どうすればいいかかんがえるからな。
ひとさまに誤解をあたえぬよう、ひとさまからうしろゆびをさされぬよう、努力するからな。
その努力がみずのあわとかすことがないではないが、それはまたべつのはなしさ。

問題はそこではない。

無意識のうち、無自覚のうちにそいつがうまれ、そしてすみついてしまうことだ。
そして、いやおうもなくおおきくなる。
無論、ある時季がきたらかくしおおせるものではなくなっちまう。
そいつのために汲々とせざるをえない。
しかも、いつか、どこかで、暴露してしまう。
そしてはじめて、そいつの正体をしることになる。
こまるのはそのときだ。

視点をかえていえば、当事者達にとってその価値や意義、もしくは脅威というのは自覚不可能なものなのだ。
顕現し、客観視できるようになって、ようやくことのじゅうだいさにきづかされる。

個人的な経験からいえば、現状維持、旧態依然のままであるほうが、そんな事態におちいりやすいように見えるが、はたしてどうか。
すくなくとも、急進派や過激派はその存在に無自覚であってはつとまらないとおもえるんだがねぇ。

[the text inspired from the song "Secret Garden” from the album "Greatest Hits” by Bruce Springsteen]


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