this night wounds time,　

端的にいゃあ誘惑なんだろう。
でも、それだけなんだろうか。

どんなにかきくどいても、やらないやつぁやらないさ。
つまり、いきたくないやつがそいつについていくはずもない。
ってぇことは、そいつのせいだけでは多分にないのだろう。
あいつら自身にもその動機はあったにちがいないんだ。

そんなはずはない、おまえはそういう。
あいつにかぎって、ってな。
だが、それをうらづけるものはなにもないんだ。
だって、あいつらはほかのだれかと比較するなんて智恵はないんだからな。
あるとしたら、いまがいいのか。それとも明日がいいのか。それだけなのさ。

おまえといれば、いまは保証されるだろう。
そして、明日もいまと一緒だ。そこまではかんがえる。だれだってな。
だけど、いまとちがうなにかが明示されたら、さぁ、どうでるかな。
それはおまえ自身だってわからないだろう。おれだってそうさ。

ぎゃくにいえば、いまが保証されてもなんのはらのたしにはならないってことなのかもしれない。
それがそのときにみえてしまったんだな。
だから、ついていったのさ。

その結果がどうでるかはだれにもわからない。
そして結果がでたとしてもしるすべはおれたちにはない。

だけどさ、こうかんがえたっていいんだ。

いままでずっとやつはおまえのおてもりだった。
だからおまえに忍従していたんだ。
（それがいいことなのかわるいことなのかはべつにして）

で、あいつは、おまえのてのとどかない場所へといっちまった。
つまり、成長したってはなしさ。
あいつが自身でかんがえて、自身の責任でもって、行動したんだ。
おそかれはやかれ、そのときはくる。
そしていまがそのときなんだってな。

[the text inspired from the song "The Piper” from the album Super Trouper” by Abba]

関連記事

• Rat Race (2021/10/08)
• Q (2021/10/01)
• The Piper (2021/09/24)
• On To Something Good (2021/09/17)
• Noticed (2021/09/10)

theme : 今日の1曲 - genre : 音楽