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2021.07.30.08.07

Hula Hoop

なぁ、きみ。そう、きみだ。
ちょいとききたいんだが、それは一体、なにかね。
きみとそいつとの関係はどういったものかね。

馬鹿げた質問するとおもっているんだろう。
じゃあ、きみはいつも自身よりもしたのもの、もしくはしたとおもうものをそうやってさげすむのかい。
いや、いいわるいの問題じゃあないんだ。純粋に疑問としてだよ。
そのこたえ如何できみの評価や評判がかわるものではない。

はなしをもとにもどそうか。

きみはそいつの所有者か。そうか、それはあやまった認識ではないんだろう。
かったのかひろったのかゆずりうけたのかそれともぬすんできたのか、それはしらん。すくなくとも、入手経路や購入方法はここでは無関係だ。

所有者であるきみは、そいつにたいして絶対的なものなのか。
ここでのしゅたる問題はそこにつきる。
いつのまにか、きみはそいつに隷属していないか。おれがたずねたいのは、じつはそういうことなんだ。

きみのこしのあたりで回転しているそいつは、もしくは回転すべきそいつは、すくなくとも自身の意識にもとづいてそうした行動をとっているわけではけっしてない。

そいつにはたらきかけているのはたしかにきみ自身だ。だけれども、その意図が完全に実行されたためしはない。
そして、もしかしたら、それこそがそいつとたのしむべきところなんじゃあないかな。

きみ自身の身体がそいつにそんなうごきをはたらきかけている。そして、そのはたらきをきみ自身が自家薬籠中のものにしてはいない。ほんのちょっとしたことできみの意思にはんした結果がおこる(ところでそんな結果をじつはまちのぞんではいないかい)。それはいたしかたのないものだ。このよに引力というものがあり、そのなかで最強のもの、重力がおおいにちからをふるっている。すべてはそれにしたがっているんだから。

しかし、こまったことにそんなことを理解してしまっても、なんの役得にもならない。ぎゃくにわかってしまったがゆえに、そいつとのつきあいにあきてしまう。そいつと一緒にいてもなにもおもしろくはない。

だから、おもいどおりにならない。なにがおこるのかわからない。興味や関心がつきないのは、むしろそういうものにたいしてかんずることなのではないか。

これはたんに、いのままにならない道具や人物にたいして癇癪をおこしてもなんのはらのたしにもならない、そういいたいことではない。
さっきのきみの行動にひがある、とはだれもいっていない。
きみという存在とその行動をみておもったままをいま、いってみただけだ。

[the text inspired from the song "Hula Hoop” from the album "Me 4 U” by Omi]


images
the single for the song "Hula Hoop" by Omi

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