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2021.07.02.08.05

Duel

瞬時におこる。
そうおもっているのだろう。だが、そうじゃあねぇ。

よのなかにはなんにでもあるんだ。予兆とか要因、もしくは伏線とよべるものがな。
それはこれにかんしても例外とはならない。

と、いわれてしまうとかんがえるよな。
じゃあ、それは一体、なんだって。

ちっぽけなものさ。大概はな。
錯誤や誤解、もしくは、摩擦や齟齬が発端よ。
そしてそれがぐんぐんとおおきくなっちまうのさ。
雪達磨式ってきいたことあるだろう? あれとおんなじよ。
最初はゆっくりと、しかもめにはみえない。だが次第にそれははやく、そしておおきくなっていくんだ。
こうなってしまうと、もうだれもとめられやしないよな。

じゃあ、その最初の最初はなんだっておもうよな。
おれもおもう。
微細な結晶、そのちっぽけな存在がそこまでになるのは一体、だれのせいなんだって。
すくなくとも、ころげおちる坂がなければそんな事態はおこりえないし、まえのばんに大雪がふらなきゃそんなこともありはしない。
まぁ、地形や天候はおれたちが関与できない代物だ。そのためにわざわざ、盛土をするのか? そのためにわざわざ降雪機を稼働させるのか? そうおもうよな(策略というやつは、つまりそれら、盛土や降雪機ってことだな)。
つまり、さかのうえから雪玉をほうりなげたそいつは一体だれなんだって。

たとえばよ、決闘とかはたしあいって場合ははっきりしているよな。そこにたつ敵対する両者があらそっているその火種だからさ。おひとりの淑女かもしれないし、代々うけつがれてきた土地や建物かもしれないし、だれかさんの名誉やはじなのかもしれない。

でも、こうもいえるのさ。
その場面にたちあって傍観しているやつらは一体、なんだって。つまり、騒動の発端となった淑女ひとりをのぞくほかのやつらさ。立会人だとか審判者だとか医者だとか後援者だとかなんとかもうしたてるかもしれない。だが、そいつらのどいつらも、この場面を誘発した張本人ではないといういわれはない。
つまり、そいつらがのぞみ、期待したのがそれ、というわけだ。口先ではなんとも主張するかもしれないが、はらんなかは誰一人わかりやしねぇ。おそらく、とうの本人ですら、さとっちゃいまい。
しすべき一方のためになみだをながして固唾をのんでいるその女性においても、きっとそうさ。

それをだれのめにも、どんな野次馬にでも理解できるように整理整頓して顕現せしめたのが、スポーツというやつさ。
簡単なはなしだろう?

[the text inspired from the song "Duel” from the album "A Secret Wish” by Propaganda]


images
the single for the song "Duel" by Propaganda

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