2021.04.11.09.20
こんな夢をみた。

the poster for the movie "Antwone Fisher" 2002 directed by Denzel Washington
晴天だ。春かもしれない。
最寄駅をでるぼくは帰宅途中なのだ。
街はいつもとちがう表情だ。こんな時間にここにいる事はない。
普段ならばバスに乗るところを歩いてみる。
べつにいまにはじめてするふるまいではない。終バスに乗り遅れる事はざら、いや、その場合の方が恐らく多いだろう。
歩いて数十分。
バスに乗ってもおなじ時間はかかる。辿るコースが違うからだ。
ほぼ直線でいける距離を後者はぐるっと迂回して到着する。それだけのはなしだ。
国道をわたり、こじんまりした商店街、しかもその裏道をぬけると、閑静な住宅街にでる。
その軒並みをながめながら、ぼくは歩いていく。
聴こえるものは、なにもない。小鳥が囀っているのかもしれないし、野良猫がかけぬけていくのかもしれない。気配だけはある。いや、それは期待なのかもしれない。
いつのまにやら、ぼくの往く右手には壁がそびえている。白くておおきい。
その向こうから聴こえるのは歓声の様な怒号の様なひびきばかりだ。学校かもしれない。
その反対側、ぼくの左手はひろくひろがっている。
砂利をしきつめただけの駐車場の様で、そのむこうにあるのは青空があるだけだ。
ぼくのむかう方向にひとかげがみえてくる。あたかも陽炎かなにかのように。
そして、それは数人のようにもみえるし、たったのひとりであるようにも思える。
具体的な実像をともなってはいないのだ。
だがそれに表情をみいだせる頃には、その正体はいやでもわかる。
部署こそ違うが、上司である。しかも厳しい。
おおきな眼鏡をかけたその中年男性は、無精髭に笑みをたたえ、こう話しかける。
「家までいってきたんだよ」と。

the poster for the movie "Horrible Bosses" 2011 directed by Seth Gordon

the poster for the movie "Antwone Fisher" 2002 directed by Denzel Washington
晴天だ。春かもしれない。
最寄駅をでるぼくは帰宅途中なのだ。
街はいつもとちがう表情だ。こんな時間にここにいる事はない。
普段ならばバスに乗るところを歩いてみる。
べつにいまにはじめてするふるまいではない。終バスに乗り遅れる事はざら、いや、その場合の方が恐らく多いだろう。
歩いて数十分。
バスに乗ってもおなじ時間はかかる。辿るコースが違うからだ。
ほぼ直線でいける距離を後者はぐるっと迂回して到着する。それだけのはなしだ。
国道をわたり、こじんまりした商店街、しかもその裏道をぬけると、閑静な住宅街にでる。
その軒並みをながめながら、ぼくは歩いていく。
聴こえるものは、なにもない。小鳥が囀っているのかもしれないし、野良猫がかけぬけていくのかもしれない。気配だけはある。いや、それは期待なのかもしれない。
いつのまにやら、ぼくの往く右手には壁がそびえている。白くておおきい。
その向こうから聴こえるのは歓声の様な怒号の様なひびきばかりだ。学校かもしれない。
その反対側、ぼくの左手はひろくひろがっている。
砂利をしきつめただけの駐車場の様で、そのむこうにあるのは青空があるだけだ。
ぼくのむかう方向にひとかげがみえてくる。あたかも陽炎かなにかのように。
そして、それは数人のようにもみえるし、たったのひとりであるようにも思える。
具体的な実像をともなってはいないのだ。
だがそれに表情をみいだせる頃には、その正体はいやでもわかる。
部署こそ違うが、上司である。しかも厳しい。
おおきな眼鏡をかけたその中年男性は、無精髭に笑みをたたえ、こう話しかける。
「家までいってきたんだよ」と。

the poster for the movie "Horrible Bosses" 2011 directed by Seth Gordon
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