this night wounds time,　

ってたずねられて、でてくることは一択。
だれしも、おんなじだろうな。

だが、そのこたえにたたみかけてたずねられるとしたら、そこからさきが千差万別ってわけさ。
たずねるほうも、たずねられるほうも、な。

そうやってかんがえだしてしまうと途方もないから、ここでは疑問はたったのひとつにしてしまおうか。
それはなぁに? ってな。

たずねられたおまえはあたまにうかんだもので即座に解答する。
で、そこからさきは自問してみるがいいや。

ほうとうにそうなのかってな。
いまだけじゃない、明日もそうなのか、いや、1年後もそうなのかってさ。

明日そいつがてにはいるならば、問題ないやな。1年後もしかりだ。

明日もおんなじ、そんな可能性がないわけじゃあない。でもさぁ、1年後もおんなじだったら、ちょいとはかんがえなきゃならないことがありはしないか? そのかん、おまえは一体なにをしていたのかってさ。

でも、それとはべつに、こんな場合もあるだろうな。
明日は明日でべつのもの、1年後は1年後でまたべつのもの、って場合さ。しかも、いま解答したものはいまだに入手できていないのだとしたら、どうするね。

かりにあきらめたのならば、そいつはべつのはなし。
でも、大概はそうじゃない。
未練がないとはいえないんだな。

おまえがいま解答した代物は、かならずしも、おまえが本当にほしいものではないのさ。
勿論、ほしいもののひとつではあるだろうさ。いくつもあるそのうちのひとつ、てな場合がね。

結局のところ、ほんとうに必要なものってのは、自覚できないものなのかもしれない。かねもうけやじぶんさがしに懸命になるやつってのは、そんな代物をつねにさがしもとめているようなやからさ。
それは、いいとかわるいって意味じゃあないぜ。
そいつらとは対局にあるやつら、いまの自分自身に安寧自充しているやつらが賞賛されるべき存在ではないのと、それは一緒さ。
単なるかんがえかた、いきかたのちがいってわけだ。

ただ、いえることは、いまほしいものと明日ほしいもの、そして1年後もほしいもの、そんなものが一致して変更される気遣が一切ないやつら、そいつらこそ不幸のきわみにいるんじゃあないかなぁって。
おれはそうおもっているんだよ。

[the text inspired from the song "Voulez-Vous" from the album "Voulez-Vous" by Abba]

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