this night wounds time,　

で、おまえはそれをきいてどうおもう。

まだかよなのか。
もうこんな時間なのか。
今日がはじまったばかりなのか。
おたのしみはこれからなのか。
それとももういいかげんにしてくれなのか。

ああ、ここはおまえがこたえるときじゃあない。
もうすこし、おれのはなしをきいてくれ。

おまえがなんといいたかったのかはしらないが、ひとさまざまだよな。
ひとつの時間にたいして、おもうことは。
それは、そのときになるまで、そいつらがすごした時間がさまざまだからさ。

こどもはねている。
父親は夜勤でいまはいない。
そして母親はもう数時間したら家事におわれる。いまだって、やっと手仕事がおわったばっかりだ。
ある一家を想像したところで、そいつらの時間というやつはさまざまだ。

まぁ、まてよ。
もうすこしまってくれ。これでおわり、結論がでたわけじゃあない。

仮に、軍隊とでもいうような、集団生活をしているやつらだって、たいしてかわりはない筈だ。そいつらは全員が全員、おんなじ時間におきておんなじことをしでかしておんなじ時間にめしくっておんなじ時間にねるんだがね。監獄のほうがわかりやすいかな、比喩としては。
そいつらがおんなじ時間におんなじ時計をにらんでもかんじることはちがうはずさ。
新兵と古参兵、兵卒と士官。懲役刑と禁固刑、独房と雑居房。
ちょいとあたまをひねれば、想像はつくわな。

だから、ほんのおもいつき、みたまんま、きいたまんまのそれをうけて、おもったまんまをくちにだすのはやめたほうがいいってことよ。
おれとおまえが共感する可能性がないことはないが、それと同時に、反発をくらわないとはかぎらない。

だから、一呼吸おくんだ。あいての発言をまってみる。
そっから、てめえの御神託をつげたって、けっしておそくはない。

さもなきゃ、てめえのものさしとはべつに、もうひとつのものさしを用意しておくんだな。そうすれば、いらぬ騒動を回避できるかもしれねぇんだ。てめえのかんがえとはべつのものがすでにあることはわかるだろうから。

おれはさっきいったよな。まて、と。
しかもにども。
ほんとうは、そんなことしちゃあいけないのさ。
いいたいやつにいわして、そこから、はなしはじめるべきなのだ。

[the text inspired from the song "Quarter Past Midnight" from the album "Doom Days" by Bastille]

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