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2020.09.25.11.04

People Of The Sun

修飾語を必要としない語句というものがある。
いや、それがことばである以上、そこにどんな形容をしようとも、自由気侭であることは自明のうえで、おれはいっている。

もうすこし丁寧にいえば、修飾語をもちいてはいけない語句、といえばいいのか。
もっともどんな場合でもそうだとはいえないし、だれにとっても、と普遍化させることもできないのではあろうが。

極端な例をあげようか。
為政者の発言というやつだ。

ある語句にある修飾語をつける。
そうすると、その語句そのものが意味するものはふたつにわかれてしまうのだ。
うちとそと、ともとてき、そんな存在にな。

もうすこしわかりやすくしてあげようか。
きみたち、と、あいすべききみたち、さ。
後者は暗に、あいすべきではないきみたち、の存在を前提としている。
そして、あいすべき、とはだれの行為をさしているのか、かんがえればいいよな。

しかも、往々にして、あいすべききみたち、という語句は必要とはされてはいないんだな。
ほとんどの場合、きみたち、そのひとことですんでしまうんだ。
ならば、なぜ、そんな修飾語が登場しなければならないんだい?

だから、この手法をたくみにつかって、内部と外部、関係者と部外者、そんなものに区別してしまう事も可能なのだ。

いつものようにことばあそびだろうって?
そうさ、ことばあそびさ。
しかし、そのことばあそびで、なんでもうみだすこともできるのさ。
たとえばこの場合、差別も戦争も、さね。

[the text inspired from the song "People Of The Sun" from the album "Evil Empire" by Rage Against The Machine]


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