2020.02.09.10.06
こんな夢をみた。

the poster for the movie "The Commuter
" 2018 directed by Jaume Collet-Serra
講義はこのあともう1時限ある。それまでは暇だ。時間はたっぷり、と謂う程ではないが、校内にいるには、もてあましてしまう。そんな中途半端な時間だ。もうすぐ陽は、校舎のむこうにそびえる山並みにかくれてしまうだろう。夕刻というよりも夜のはじまりだ。
必修科目だからでないわけにはいかないうえに、その講義はさぼってばかりだ。単位取得の、最低限の出席日数があやうくなっている。
この時間、くる学生よりもかえる学生の方が、多い。当然だ。
そして、ぼくはその波にのまれる様にして、学校をあとにしてしまう。
あいつらは言う。
「1時間くらいなら、行って帰ってこれるって」
そんな口車にまんまと乗ってしまう。それは今日ばかりではない。先週も先々週もそうだ。
だから、あやうい。
最寄駅から電車で数十分、揺られれば、お目当ての駅につく。そこから吐き出されると、駅ビルの正面が待っている。
既に空はくらいがそれは時刻のせいではない。足許の路面にひとつまたひとつと黒い跡がつく。雨なのだ。
眼鏡が最近、あわない。視力がおちてきたのだろう。その街の眼鏡屋をのぞきたいところだが、持ち合わせはあいにくと心細い。
そして、いよいよ本降りとなってくる。
くびをすくめたぼくは、めのまえにあるビルへと駆け込む。そして、その勢いに乗じて、エスカレーターをかけのぼる。
本屋かなにか、もしくは喫茶店くらいはあるだろう、と。

the poster for the movie "Ame No Machi : The Town Rain Falls
" 2006 directed by Makoto Tanaka

the poster for the movie "The Commuter
講義はこのあともう1時限ある。それまでは暇だ。時間はたっぷり、と謂う程ではないが、校内にいるには、もてあましてしまう。そんな中途半端な時間だ。もうすぐ陽は、校舎のむこうにそびえる山並みにかくれてしまうだろう。夕刻というよりも夜のはじまりだ。
必修科目だからでないわけにはいかないうえに、その講義はさぼってばかりだ。単位取得の、最低限の出席日数があやうくなっている。
この時間、くる学生よりもかえる学生の方が、多い。当然だ。
そして、ぼくはその波にのまれる様にして、学校をあとにしてしまう。
あいつらは言う。
「1時間くらいなら、行って帰ってこれるって」
そんな口車にまんまと乗ってしまう。それは今日ばかりではない。先週も先々週もそうだ。
だから、あやうい。
最寄駅から電車で数十分、揺られれば、お目当ての駅につく。そこから吐き出されると、駅ビルの正面が待っている。
既に空はくらいがそれは時刻のせいではない。足許の路面にひとつまたひとつと黒い跡がつく。雨なのだ。
眼鏡が最近、あわない。視力がおちてきたのだろう。その街の眼鏡屋をのぞきたいところだが、持ち合わせはあいにくと心細い。
そして、いよいよ本降りとなってくる。
くびをすくめたぼくは、めのまえにあるビルへと駆け込む。そして、その勢いに乗じて、エスカレーターをかけのぼる。
本屋かなにか、もしくは喫茶店くらいはあるだろう、と。

the poster for the movie "Ame No Machi : The Town Rain Falls
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