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2020.01.31.08.16

Highest In The Room

最初はほんのちっぽけなものだった。
それがいまやどうだい、こんなにもなっちまったんだ。

どうしたらいいのだろう。どうなるのだろう。

はじめてみたときは、指先にのるものだったのに。
それがあっというま、さ。

ここをつきやぶらんばかりのいきおいだ。
いや、そのまえにきっと、このおれがおしつぶされてしまうだろう。

いや、まてよ。だが、ほんとうにそうなのか。

そうさ、とっととここをずらかっちまえばいいってはなし。
なにも、後生大事にこいつと心中する義理もないってことよ。

そうさけんでそいつはそこからおんでる。

で?

こんどは、あれとはべつのものにであうだけの寸法よ。
たしかにあのときよりも、いまいるそこはひろい。
だけど、そいつがちいさくなることはない。かえって、さらにでかくなるだろうし、その結果ひきおこされる惨劇はあれよりも悲惨だろう。

ぢゃあ、どうするのか。どうすればよかったのか。

兆候を発見したそのときに、できることはあったんぢゃあないかな?

もしかしたら、みのほどをわきまえた生活をしていれば、そのへんの害虫程度ですんだのかもしれないし。
むやみやたらにみのたけ以上の生活をたのしもうってのが、最初のあやまちだったりして、な。

豆粒くらいの時に、小箱にまでほうりこんで、とっととすてちまえばよかった、やっこさんはそうなげいているだろうよ。

[the text inspired from the song "Highest In The Room" from the album "Jack Boys" by Travis Scott feat. Lil Baby]


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