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2020.01.12.20.32

これもまた悪い夢の続き 111.

こんな夢をみたが、初夢ではない。

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the poster for the movie "Deux de la Vague" 2010 directed by Emmanuel Laurent

うつむいたまま、ぼくがこういう。きっとまた断られるだろう、そう思いながら。
「ひさしぶりにきみんちにあそびにいってもいいかな」
しかし予想外にもかえってくることばはこうなのである。
「うん。いいよ。あいかわらずきたないけど」
そして、そのことばにひるんでしまう。
いまさらあそこにいってなにをしようというのだ、と。

ずっとむかし、ぼくが中学生だった時の事である。つまり、かれも中学生だった。
かれのいえが、学校に近い事、周囲に家屋がなにもない事、そんな事情で、かれのいえはぼく達のたまりばとなっていた。
そして、そのなかのいくにんかは、かったばかりの楽器を持参してそこでおぼえたばかりのことをならしていたのである。都合のよいことに、そこには彼の兄がのこしていった楽器がいくつかあったのだ。

<断章>

卒業式をおえた最初の日曜日、いつもの様にかれのいえにむかう。しかし、そこでまっていたのは、おもいもかけないかれのことばだった。
「もうこないでくれ」
一言にしてしまうと、そういう意味だ。
お互いの進路はちがう。もう、これまでとおなじようにはあそべないだろう。
なぜ、不意に、そこでそんなことばででむかえられるのか、ぼくには納得はできなかった。できなかったが門前払いである以上、すごすごとひきかえすしかない。

ほかのやつらはどうしたのだろう。
ぼくと同様につきかえされたのか。それとも、かれとおなじ進路のものだけはのこされたのか。
それ以前に、かれのことばをまつまでもなく、あそこからも卒業したのか。
どちらにしても、居心地がわるいのはぼくなのだ。すくなくとも、かれはある決断をくだしたというのに。

そんなわだかまりをかかえていても、新しい生活はむこうの方からやってくる。
ぼくはそいつにつかまえられて、ながされるがままなのだ。

そうして、いま、ぼくがめをさましたのは、かれのあの部屋だ。
いつのまにかまっしろい布団にくるまっている。
とぎれた記憶をむすびつけるものはなにもなく、笑顔のかれだけがそこにいる。

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the poster for the movie "The Big Chill" 1983 directed by Lawrence Kasdan
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