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2019.09.03.08.47

だんすりとるしすたー

ザ・ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones) と謂うバンドで、最初に気に入った曲はこれなのかもしれない。
アルバム『イッツ・オンリー・ロックン・ロール (It's Only Rock'n Roll)』 [1974年発表] に収録された楽曲で、その第2弾シングル『エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ (Ain't Too Proud to Beg")』 [テンプテーションズ (The Temptations) のカヴァー] のB面収録曲でもある。

初めて聴いた彼らの作品はベスト盤『スルー・ザ・パスト・ダークリー [ビッグ・ヒッツ Vol.2] (Through The Past, Darkly [Big Hits Vol. 2])』 [1969年発表] で中学1年生、ぼくが籍をおいていた部活の部長が学校に持参したアルバムだ [その経緯はいつか別のところで綴るかもしれない]。
その2年後、中学校の文化祭で友人達がカヴァーしたのは彼等の楽曲『ジャンピン・ジャック・フラッシュ (Jumpin' Jack Flash)』 [1968年発表 上記ベスト盤収録 こちらを参照の事] だ [これも気が向いたら綴るのだろう]。
この間隙にその楽曲との遭遇と体験がある、と記憶している。

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楽曲『ダンス・リトル・シスター (Dance Little Sister)』 [上掲画像はこちらから] は、冒頭に記した様にアルバム『イッツ・オンリー・ロックン・ロール (It's Only Rock'n Roll)』収録楽曲ではあるが、ぼくがその作品を購入するのはもう少し後の事になる。
ぼくは、ベスト盤『メイド・イン・ザ・シェイド (Made In The Shade)』 [1975年発表] の収録曲として、その楽曲に出逢ったのだ。

そのベスト盤は、当時の友人達の交流の過程で入手した。そのひとりが手放したそれを廉価で購入したか、さもなければ、ぼくが所持していた別のアーティストの別の作品と交換したのだ。中古品なのである。

彼がその作品を手放した理由は憶えていない。勿論、敢えて尋ねる程のモノでもないだろう。
小遣いに困っていたか、ぼくの手許に彼の欲しい作品があったか、そのどちらかだ。

そして、そのアルバムは数ヶ月間だけぼくの手許にあって、入手した経緯と同じ様な過程を経てぼくの許から去っていった。つまり、別の友人に廉価で売却したか、さもなければ、彼が所持していた別のアーティストの別の作品と交換したのである。

そのベスト盤がぼくの掌からはなれていった理由は簡単だ。
彼等の楽曲を積極的に聴こうとすると、途端にもの足りなくなる。そして、彼等の作品を買い漁り始めると、途端に足手まといになる。
何故ならばその作品に収録されている全10曲は、ローリング・ストーンズ・レコード (Rolling Stones Records) [1971年設立] が設立されて以降発売された4作品からの寄せ集めであるのだから、しかも、全10曲とも、未発表音源でもなんでもない既発のアルバムに収録された既発表の音源そのままであるのだから、さらに謂えば、当時の彼等を集大成させたかの様なライヴ盤『感激! 偉大なるライヴ (Love You Live)』 [1977年発表] が発表されたのだから。
端的に謂えば、ぼくはベスト盤を手放してライヴ盤を購入したのである。

ところで、冒頭に「最初に気に入った曲はこれなのかもしれない」と綴った。
その辺りをすこし考えてみよう。つまり、当時の彼等の代表曲10曲がひしめきあっているベスト盤のなかで、何故、この曲なのだろうか、と謂う事だ。
楽曲『ブラウン・シュガー (Brown Sugar)』 [アルバム『スティッキー・フィンガーズ (Sticky Fingers)』収録 1971年発表] でも楽曲『ダイスをころがせ (Tumbling Dice)』 [アルバム『メイン・ストリートのならず者 (Exile On Main St.)』 収録 1972年発表] でもはたまた楽曲『悲しみのアンジー (Angie)』 [アルバム『山羊の頭のスープ(Goats Head Soup)』 収録 1973年発表] でもあり得そうなのに、それらではなくて楽曲『ダンス・リトル・シスター (Dance Little Sister)』なのは、何故なのだろうか。
ちなみにこの楽曲はライヴ盤には収録されていない。

曲は非常にシンプルな構造である。単純なリフをほぼ最初から最後まで繰り返しているだけである。その単純なリフにのっかって歌詞もほぼ、最初から最後まで楽曲名でもある♪ダンス・リトル・シスター (Dance Little Sister)♪を繰り返しているだけである。
途中、そのリフを演奏する楽器が間引かれて、耳に響くのは、ミック・ジャガー (Mick Jagger) の声とチャーリー・ワッツ (Charlie Watts) の叩き出すビートが強く印象づけられる。特に大それた演出でも巧妙に練られた編曲でもない。おなじ事はおなじアルバム収録曲である楽曲『イッツ・オンリー・ロックン・ロール (It's Only Rock'n Roll)』 [上記同名アルバム収録 1974年発表] でも、行われている。ある意味で、彼等の [否、ある種の音楽の] 常套手段なのだ。
ただ、彼等の音楽の初心者である当時のぼくにとっては、ザ・ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones) の骨格とも謂うべき部分が呈示されていたのかもしれない。

とてもネイティヴな英語発音とは思えぬ程にデフォルメさせて唄うミック・ジャガー (Mick Jagger) の歌唱は、陳腐な表現をすれば、とてもエロティックだ。
当時のぼく達はそれをよく真似て発話したモノである。だからと謂って、誰ひとりとして、その真似にセクシーさを感じる事はなかった。ただただ嗤いをさそうだけなのだ。但し、この嗤いは符牒の様なモノであって、彼等の音楽を知っているモノと知らないモノ、愛したいモノと愛を感じないモノとを差別化するのに、役立った様な気がする。

そう謂えば、当時立ち読みしていた雑誌か単行本にこんな様な記述があった。
英語の発音が正確なのはカーペンターズ (The Carpenters) で、ザ・ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones) は英語圏のモノでも聴き取れない場合がある。
英語の発音を学びたかったらザ・ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones) ではなくてカーペンターズ (The Carpenters) を聴くべきだ。
ぼくが前者ばかりを愛聴し、後者に見向きもしなかった理由のひとつがそれ、なのだろうか?

次回は「」。

附記:
ベスト盤『メイド・イン・ザ・シェイド (Made In The Shade)』に関してはもうひとつふたつ書くべき事があるのだが、これも別の機会に譲る事にする。
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