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2019.07.16.11.24

まっは

最初は15だ。次が7。そして2.2が登場する。
15と7のあいだには5を加えてもいいのかもしれず、勿論、15から7を経て2.2に至るまでのその間、幾つもの数字が登場した筈だ。ただ、ぼくが憶えていないだけの事である。

と、意味不明な文章を綴ってみた。クイズ (Quiz) や謎々 (Riddle) として成立しないのは、あくまでもぼく個人の記憶に基づくモノだからである。
しかも、正解は表題として既に、掲げてあるのだ。
マッハ (Mach)、音速 (Speed Of Sound) を基準とする速度の単位である。

マッハ15 (Mach 15) と謂うのは、流星号 (Ryuusei-gou) の最速の航行速度である。TVアニメ番組『未来からきた少年 スーパージェッター (Super Jetter)』 [原作:久松文雄 (Fumio Hisamatsu) 19651966TBS系列放映] に登場する主人公、ジェッター (Jetter) が操縦するその乗物の速さなのである。その数字はその番組の主題歌『スーパージェッター (Super Jetter Theme Song)』 [作詞:加納一朗 (Ichiro Kano) 作曲:山下毅雄 (Takeo Yamashita) 歌唱:上高田少年合唱団 (Kamitakada Boys Choir)] であますところなく言及されている。曰く「マッハ15のスピードだ (Mach 15 It's Speed)」と。
だから、番組を観ているぼくはすぐにその単位と数字を憶えてしまった。だが、それがどの程度の速さを指し示すモノであるのか、その単位と数字が果たしてなにを意味しているのか、どこまで理解していたのだろうか。それはとても覚束ない。

マッハ7 (Mach 7) と謂うのは、TV番組『ウルトラセブン (Ultra Seven)』 [19671968TBS系列放映] に登場するその主人公ウルトラセブン (Ultra Seven) の飛行速度だ。ちなみにその前番組であるTV番組『ウルトラマン (Ultraman)』 [19661967TBS系列放映] に登場するその主人公ウルトラマン (ULtraman) のそれはマッハ5 (Mach 5) である。
だが、その数字マッハ5 (Mach 5) にはあまり馴染みがないのだ。それは、ウルトラセブン (Ultra Seven) がマッハ7 (Mach 7) であると謂う情報を受けて、謂わば後付けの知識として印象付けられたからであろう。逆に謂えば、ウルトラセブン (Ultra Seven) のマッハ7 (Mach 7) が印象深いのは、その数字を自身の名に負うているからであり、と同時に、番組放送前から彼の身体や能力に関しての情報がぼく達のもとへと届けられていたからである [もしかしたら、そんな情報はウルトラマン (ULtraman) に関しても提供されていたのかもしれないが、それを甘受する能力がぼくに欠けていたのかもしれない。つまりそれだけぼくが幼かったのである]。

では、冒頭に登場した数字5は、ウルトラマン (ULtraman) の飛行速度を意図しているのかと謂うと、実は違う。
その数字は、TVアニメ番組『マッハゴーゴーゴー (Speed Racer) 』 [原作:吉田竜夫 (Tatuo Yohsida) [19671968フジテレビ系列放映] に於いて主人公、三船剛 (Go Mifune) が操縦するマッハ号 (Mach Five) によって印象付けられたモノなのである。
勿論、マッハ号 (Mach Five) がマッハ5 (Mach 5) で疾駆する事は出来ない。数字の5と番組名に掲げられたゴーゴーゴー (Go Go Go) と謂う語句と、マッハ号 (Mach Five) の"号 (Gou)"と謂う語句、このみっつの"ごう (Gou)"と謂う音韻がぼくにそれを速さをさし示す数字として印象付けたのだ。余談ではあるが、ゴーゴー (Go-go Dancing) と謂うダンスも当時、流行っていたのである。

余談次いでに綴っておけば、数字の英語での発音、少なくとも1から5まではTV人形アニメ番組『サンダーバード (Thunderbirds)』 [制作:ジェリー・アンダーソン・アンド・シルヴィア・アンダーソン  (Gerry And Sylvia Anderson) 19651966ATV放映] で記憶していったのだと思う。その番組冒頭にサンダーバード各号 (Each Of Thunderbirds) が5から1へと英語でカウントダウン (Countdown) されると同時に登場したからである。
その手法は、TVアニメ番組『悟空の大冒険 (Goku's Great Adventures)』 [原作:手塚治虫 (Osamu Tezuka) 1967フジテレビ系列放映] での冒頭に於ける3から0へのカウントダウン (Countdown) よりも早い時季に登場した。
猶、宇宙ロケット (Rocket) の発射シーン、そしてそこで成される10から0へと至るカウントダウン (Countdown) は、虚実いりみだれるたちで、様々なモノ、様々な場面を観てきた筈であるが、その殆どが日本語による発話であったと記憶している。

さて、2.2である。これは超音速旅客機 (SST : Supersonic Transport) コンコルド (Concorde) の巡航速度だ。この航空機の凄さや美しさは幾らでも語る事が出来るが、拙稿で指摘すべきは、15と謂う夢物語の数字がようやくにして現実的な数字として実感出来る、そんな意味がぼくにはあったのだ、と謂う事である。勿論、音速 (Speed Of Sound) を超える航空機 [特に軍事用] は超音速旅客機 (SST : Supersonic Transport) コンコルド (Concorde) の登場以前に現実化していた筈なのだが、そのどんな機種機体よりも、ぼくにとってはとてつもなく意義が大きかったのだと思う。
それは映画『ライトスタッフ (The Right Stuff)』 [原作:トム・ウルフ (Tom Wolfe) フィリップ・カウフマン (Philip Kaufman) 監督作品 1983年制作] に於いて音速 (Speed Of Sound) を超える実験に勤しむチャック・イェーガー (Chuck Yeager) [演:サム・シェパード (Sam Shepard)] の挿話を観て感動する、遥か以前の事である。

images
ところで、今回の拙稿の題材にマッハ (Mach) を選んだ際に、まっさきに想い出したヴィジョンがある。図鑑『なぜなにスピードくらべ (Why? What? Orders Of Magnitude Speed)』 [監修:岡本哲史 (Tetsushi Okamoto) 1970刊行] に掲載された1葉『マッハでとぼう (Let's Fly In Mach Sppd)』である(こちらから)。小学館刊行の小学館 (Shogakukan) 刊行の『なぜなに学習図鑑シリーズ (Why? What? Visual Dictionary Sweries)』の1冊、その見開き頁である。この書物に関しては何故か、この1葉しか印象がない。と謂うのも、この図鑑はぼくが所有していたモノではなくて、3歳下の従兄弟のモノだったからだ。

ウルトラセブン (Ultra Seven) やウルトラマン (ULtraman)、前者が登場する番組に登場するウルトラホーク1号 (Ultra Hawk No.1) やウルトラホーク2号 (Ultra Hawk No.2) やウルトラホーク3号 (Ultra Hawk No.3)、そして後者に登場した悪質宇宙人メフィラス星人 (Alien Mefilas, The Malicious Alien) や彗星怪獣ドラコ (Dorako, The Comet Monster) やミイラ怪獣ドドンゴ (Dodongo , The Mummy Monster) に混じって、実在する航空機があい並んで飛行している。
このなかでウルトラセブン (Ultra Seven) が最速であり、ウルトラホーク各号 (Each Of The Ultra Hawks) と宇宙人 (Alien) や怪獣 (Kaijus) が対等なのは、TV番組『ウルトラセブン (Ultra Seven)』が最新の番組である時季に描かれたからであろうか。この図を観ると、他のなによりもだれよりもウルトラセブン (Ultra Seven) が速い。そして、かつて登場した宇宙人 (Alien) や怪獣 (Kaijus) よりも、ウルトラホーク各号 (Each Of The Ultra Hawks) が優れていると印象付けられるからだ [但し、図鑑の刊行年と番組放映年を比較すると数年の時差がある。描き下ろしではないのであろうか]。
また、飛行している個々の大きさを考慮に入れれば、超人 (Ultramans) や宇宙人 (Alien) や怪獣 (Kaijus) よりも、航空機々の方が手前を飛行している事に気づく。主役は超人 (Ultramans) や宇宙人 (Alien) や怪獣 (Kaijus) ではない、あくまでも「マッハでとぶのりもの (Vehicles Flying In Mach Speed)」なのである。

丁寧に上掲画像をみていくと幾つも興味深い点を発見出来るのだが、ぼくがこの図を憶えているのは、それが理由ではきっとないのだ。
マッハ (Mach) と謂う怖ろしく速い速度で飛行している図でありながら、その速さをここから汲み取る事が出来ないからだ。しかも、ウルトラマン (ULtraman) もウルトラセブン (Ultra Seven) も悪質宇宙人メフィラス星人 (Alien Mefilas, The Malicious Alien) も、番組に登場したその姿よりも質感や体幹が良い。とてつもなく丁寧にしてかつ重厚な描写だ。
つまりとても重くみえる、のである [イラストを手掛けたのは石原豪人 (Gojin Ishinara) なのだろうか]。

そんな重い肉体や機体が幾つも幾つも飛行しているのである。みかたを変えれば、リアリズム (Realism) を徹底させる事によってそのリアリズム (Realism) を文字通りに突き抜けて、シュルレアリスム (Surrealisme) の領域へと突入した様にもみえる。

いやいや、そんな面倒な事は少なくとも当時のぼくが考えるわけもない。
単純に、あんなにも巨大な超人 (Ultramans) や宇宙人 (Alien) や怪獣 (Kaijus) は何故飛べるのか、そして、鉄のかたまりである航空機はどうして飛べるのだろう? と謂う、基本中の基本の疑問ヘと立ち返らざるを得ないのである、この図からは。

次回は「」。
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