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2019.05.28.09.06

なぞのえんばんゆーえふおー

そのTV番組がなかったとしたら、日清焼そばユーホー (Nissin U.F.O Instant Noodle) [1976日清食品 (Nissin Foods) 発売] もピンク・レディー (Pink Lady) のヒット曲『ユーフォー (UFO)』 [作詞:阿久悠 (Yu Aku) 作曲:都倉俊一 (Shunichi Tokura) 1977年発表 [アルバム『ピンク・レディー ベスト・ヒット・アルバム (Pink Lady Best Hit Album)』 [1977年発表] 収録] ] も存在しなかったかもしれないし、たとえ存在したとしても、全く別の名称を与えられていたのかもしれないのだ。

その番組を知ったのは、当時読んでいた少年マンガ雑誌のどれか、そのカラー・グラビア頁での事だと思う。新たに始まる新番組『謎の円盤ユー・エフ・オー (UFO)』 [制作:APフィルムズ (AP Films) 19701971日本テレビ系列放映] の特集記事だ。
そこに掲載されていたのは、その番組内に登場する幾つもの秘密兵器とそれらを格納する秘密基地、そしてそれらを駆使する幾人もの登場人物と彼等が所属する秘密組織のあらましだ。
彼等は、いずことも知れぬ宇宙の彼方から飛来する宇宙船の襲来に備え、万全なる迎撃体制を整えているのである。

それが如何にぼく達を昂奮させたかは、巧く謂い表されない。
しかし、残念ながら、その番組を観る機会はぼくには来なかったのだ。
ぼくの地域でその番組が放映されなかったのか、それとも喩え放映されていても、その放送局を受信する事が不可能だったのか、さもなければ、ぼく達が視聴可能な時間帯ではなかったのか。そのいずれかだとは思う。
当時ぼく達が暮らしていた地域に民放のTV放送局は2局しかなく、そのうちのひとつはユーエイチエフ (UHF : Ultra High Frequency)・チャンネルでしか放送されていない。ぼくの家にあるTVは旧くてしかもカラーテレビ (Colour Television) でもない。ユーエイチエフ (UHF : Ultra High Frequency)・チャンネルを受像する事など出来ないのであった [その専用の受信機コンバーター (Converter) を設置したのも随分と後になっての事だ]。
そして、当時のぼく達は夜8時過ぎには寝かしつけられていたので、海外TVドラマが放送される時間帯には既に床の中にいなければならなかったのである。

だから、そのTV番組を体験するのは、かラーテレビ (Colour Television) を購入した数年後の事なのである。当時、平日夕方4時台は海外ドラマの再放送枠であり、幼くて観たくても観れなかったドラマの幾つかはその放送枠で追体験する事となったのである。
ここで、そんな海外ドラマを列挙してもいいのだが、先を急ごう。いや、違う。戻るのだ。そのTV番組の存在を知った少年マンガ誌の特集記事へ、とだ。

その記事では、番組名に登場する3文字の英文字の意味も丁寧に綴られていたのである。
曰く、正体不明の飛来物体を未確認飛行物体 (Unidentified Flying Object) と呼ぶ事。曰く、宇宙人 (Alien) が搭乗しているやも知れぬ所謂、空飛ぶ円盤 (Flying Saucer) も未確認飛行物体 (Unidentified Flying Object) に分類され得る事。曰く、未確認飛行物体 (Unidentified Flying Object) はその頭文字からとって、ユーフォー (UFO) と呼ばれる事。
つまり、日清焼そばユーホー (Nissin U.F.O Instant Noodle) もピンク・レディー (Pink Lady) のヒット曲『ユーフォー (UFO)』も、ここでの説明があって初めて理解可能な名称なのである。
勿論、その頭文字3文字を知ってからそれらの商品が発売されるその時季までに、虚実いりまじった、実体験やら創作物やらで、幾つもの未確認飛行物体 (Unidentified Flying Object) とぼく達が遭遇した、その体験の積み重ねがあって初めてそれらの商品がその呼称を獲得し、流通され得るのではあるのだが。

さて、この記事で指摘しておきたいのは、その番組のタイトル・ロールであるところのユーフォー (UFO) すなわち空飛ぶ円盤 (Flying Saucer)、つまり宇宙人 (Alien) が搭乗している宇宙船 (Spaceship) の形状の事である。

その宇宙船 (Spaceship)、じつはぼくの期待にそぐわないかたちなのである。と、謂うのは裏を返せば、それだけ、それらを迎撃する地球側の秘密兵器群のデザインが秀逸である、と謂う事になるのだが、それをさらに裏返すと、宇宙船 (Spaceship) のデザインだけは、すこし旧いモノにも感ぜられたのである。
例えば、単行本『怪獣ウルトラ図鑑 (Kaiju Ultra Picture Book)』 [大伴昌司 (Shoji Otomo) 著 1968秋田書店刊行] だ。そこにはTV番組『ウルトラセブン (Ultra Seven)』 [19671968TBS系列放映] に登場する宇宙人達 (Aliens) が各1頁を与えられて紹介されており、その姿と特徴そして彼等が搭乗した宇宙船 (Spaceship) が掲載されていたからである。それらの多種多様なデザインを知った後のぼくからみれば、その番組の宇宙船 (Spaceship) は、古典的なアダムスキー型円盤 (Adamski's Flying Saucer) からは、さほどの進展をみせていないのであった。

かたちは大雑把に謂えば2層によって構成された円錐形だ。それだけを観ると、チョコレート菓子のアポロ (Apollo Strawberry Chocolate) [1969明治 (Meiji)発売] が想起される。と謂うよりは、そのチョコレートの形状はそれが模している筈のアポロ11号 (Apollo 11) の司令船 (Command Module) より遥かにその番組の宇宙船 (Spaceship) に近い。色の違う2種類のチョコレートが2層になって円錐形を成している様は、そのままその宇宙船 (Spaceship) だ。
その宇宙船 (Spaceship) は、上層が半透明の形状でその中に楕円形のオブジェがいくつも存在している。その上層が回転する事によって、きらきらきらと四方に光を放つ。楕円形のオブジェが鏡の様な役割を成しているのであろう [物語の設定に従えば、オブジェ自体が放射している事になるのであろうか]。

もしも、その宇宙船 (Spaceship) のデザインを評価すべきところを挙げよと謂われたら、ぼくはそのきらきらきらと光輝きながら回転する、その輝かしさを示すだろう。
そして番組そのものの記憶も殆ど、その光景に帰着してしまうのだ。
宇宙船 (Spaceship) が飛来するその光景へと。何故ならば、そこが物語の発端なのであるからだ。

imgaes
ところで、TVゲーム『ゼビウス (Xevious)』 [1983ナムコ (Namco) 発売] に登場する敵機の幾つかの、回転しながら光を放つその描写は、TV番組『謎の円盤ユー・エフ・オー (UFO)』に登場する宇宙船 (Spaceship) を想わせるのだが、双方になんらかの脈絡はあるのだろうか。
なかでもトーロイド (Toroid) はそこにある気分 [つまり実際に与えられたその形状とは別のところで] はとてもよく似ている [上掲画像はこちら]。

次回は「」。
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