2019.03.08.10.54
塔と橋とは、ぜんぜんちがうものなんだな。
垂直と水平、そんなものはあたりまえさ。だれにだってわかる。
塔はなにも約束してくれない。
そのうえになにがあるのか、そこにはだれがいるのか。
しかもそれはみあげるおれたちにかぎってのことではない。塔の住人(そんなやつがいればのはなしだが)にとってもおなじことだ。いつここからおりられるのか、無事におりたとしてこころよくむかえてくれるのか、なんの保証もありはしない。
橋はそのぎゃくだ。
すべてをみとめ、すべてをゆるしてくれる。
ぎゃくにいえば、なにかがそのむこうでまっている、だれかがそのむこうでまっている、それを保証するためにこそ、橋はあるといってもよい。
橋のうえでてぐすねひいて、てめえの敵がまちかまえているのは、その逆説とでもよべるものなのだ。
では、いまのおれたちはどうしたらいいのか。
めのまえに河がある。しかし、わたるすべはない、いまのところ。
だが、おれたちがめねつけているのはそらではない、あくまでもむこうぎしなのだ。
もう、どっちなのか、いうまでもないよな。
[the text inspired from the song "Meeting Across The River" from the album "Born To Run
" by Bruce Springsteen]
垂直と水平、そんなものはあたりまえさ。だれにだってわかる。
塔はなにも約束してくれない。
そのうえになにがあるのか、そこにはだれがいるのか。
しかもそれはみあげるおれたちにかぎってのことではない。塔の住人(そんなやつがいればのはなしだが)にとってもおなじことだ。いつここからおりられるのか、無事におりたとしてこころよくむかえてくれるのか、なんの保証もありはしない。
橋はそのぎゃくだ。
すべてをみとめ、すべてをゆるしてくれる。
ぎゃくにいえば、なにかがそのむこうでまっている、だれかがそのむこうでまっている、それを保証するためにこそ、橋はあるといってもよい。
橋のうえでてぐすねひいて、てめえの敵がまちかまえているのは、その逆説とでもよべるものなのだ。
では、いまのおれたちはどうしたらいいのか。
めのまえに河がある。しかし、わたるすべはない、いまのところ。
だが、おれたちがめねつけているのはそらではない、あくまでもむこうぎしなのだ。
もう、どっちなのか、いうまでもないよな。
[the text inspired from the song "Meeting Across The River" from the album "Born To Run
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