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2019.03.01.08.50

Llillian, Egypt

その成就であろうと、その喪失であろうと、恋愛を主題にしたければ、まずはえそらごと、おとぎばなしにしちまうほうが、まぁ、無難だよな。

自身の体験談をつづりたい、そうかんがえたくもなるだろうが、あぶないはしはわたらないほうがいい。
いづこともしれぬところから、攻撃のひのてがおきないとはかぎらないからだ。
それは事実をありのままにえがこうとも、虚実をまじえてえがこうともおなじこと。
それに第一、体験談の張本人自身がもっともつらいだろう、そうじゃあないのかい?

だからさ、むかしむかしあるところに、ってかきだすのがいちばん安全なのさ。
じぶんの感情のおもむくところ、すすむふでにすべてをゆだねてかきたいほうだい、しゃべりたいほうだいってのが、さ。

無責任きわまりない?
そうだよ。
でも、それにてっするのも案外とむずかしいものさ。
いつかよんだはなし、いつかきいたはなし、どうしてもにてしまうのさ。
空想のちからなんて、どいつもにたりよったりだしな。

もちろん、それをよんだ第三者がどう評価するかはまったくの別問題さ。
他者の評価を重視したければ、すこしはあぶないはしもわたらなければならない。

よごとあることないことしゃべりつづけたあのおんなだって、毎晩毎晩、おのれの生死をかけていたんだからさ。

[the text inspired from the song "Llillian, Egypt" from the album "The Animal Years" by Josh Ritter]


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