2007.07.19.00.37

霧雨の 音ならぬ音 聴き続く 薄雲消えて 初蝉鳴くや
るい詠める
<読み>
きりさめの おとならぬおと ききつづく うすぐもきえて はつせみなくや
<意味>
A drizzle falls.
The Sound that the drizzle falls is too small that we can hardly hear it.
If I continue hearing the sound, thin clouds perish, and can I hear the voice of the first cicada in this year?
霧雨が降っています。
その音は音というにはあまりに小さい音です。
もし、わたしがその音を聞き続けていれば、薄い雲が消え去って、今年最初の蝉の声をわたしが聴く事はできるのでしょうか?
<解説>
先週来の豪雨に続いて、関東では梅雨らしい梅雨、つまり雨ばかり降っている。その雨も今週はずいぶんと小雨で延々と曇空の日が続いている。このじめじめとした小雨な日々がいつ果てるだろうか?という問いかけの様な、飽き飽きの様な心情を(そして、この雨がやめば夏が来るのだろうかと)詠んだ歌である。
ちなみに、九州南部は、昨日、梅雨が明けたとのこと。
(この項:たい)
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