2008.10.14.21.06
シド・バレット(Syd Barrett)在籍時のピンク・フロイド(Pink Floyd)の、代表曲のひとつ。1967年発表の彼らのファースト・アルバム『夜明けの口笛吹き(The Piper At The Gates Of Dawn)
』に収録されている。
ここで、ロンドン(London)のどこか[もしかしたら、この曲をレコーディングしたアビー・ロード・スタジオ(Abbey Road Studios)か?]でたむろっている当時のメンバーの映像に、この楽曲をかぶせたものを観る事が出来る。
ここに映っているふたりのオリジナル・ピンク・フロイド(Pink Floyd)、2006年のシド・バレット(Syd Barrett)に続き、リチャード・ライト(Richard Wright)も先月、鬼籍に入ってしまった。
シド・バレット(Syd Barrett)作曲のこの曲は、印象的なベース・ランニングに煽られた、ポップでキャッチーなメロディとギター・リフが印象的。これまでにもラヴ&ロケッツ(Love and Rockets)、ヴォイヴォド(Voivod)、フレーミング・リップス(The Flaming Lips)、ショッカビリー(Shockabilly)、ザ・スリー・オクロック(The Three O'Clock)等、国籍やジャンルを超えた、数多くのバンドにカヴァーされている。
アルバムでは、3分強のストレートなシングル向きの楽曲として構成されているが、曲中のインストルメンタル・パートで予感されるサイケデリックな(Psychedelic)浮遊感から想像するに、彼らが拠点としていたUFOクラブでのライヴ・パフォーマンス(Live Performance At UFO Club)では、この曲でも長時間のインタープレイが行われていたのではないだろうか?
この曲の題名ともなっている"るしふぁーさむ"は、シャム猫(Siam Cat)の名前。だから、不思議の國に迷い込んだアリス・リデル(Alice Liddell)がチェシャ猫(Cheshire Cat)と邂逅する、その映像とマッチングさせる様な試みは、至極真っ当な発想である。
と、いうかコーラス部の印象的な歌詞「That cat's something I can't explain(僕にはこの猫の得体が知れないのだ)」が、うまく映像とマッチングしていて観ていて、心地よい。
しかし、歌詞から想像するに、チェシャ猫(Cheshire Cat)というよりも、どこかエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)の『黒猫(The Black Cat)』をも思わせる様な、不安の表象といった趣もある。因にエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)が創造した黒猫の名前はプルートォ(Pluto)。冥府の王の名前であり、天空にあっては冥王星(Pluto)として輝く。
ところで、僕は"るしふぁーさむ"を本来の「Lucifer Sam」ではなくて「Lucifer Thumb」とずぅっと誤読していて、明けの明星(Lucifer, The Bright and Morning Star)の異名でもある、悪魔王ルシファー(Lucifer)の面前で跪いて、彼の足指に接吻(Washing Of Feet)する唄だと思い込んでいました。
とはいうものの、現実にあるのは、そんな禍々しいメロ・ドラマではないのです。
オーストラリア(Australia)はニューサウスウェールズ州(New South Wales)のガイ・フォークス川国立公園(Guy Fawkes River National Park)の一角に、「Lucifers Thumb[正式名称:Chaelundi Bluff]」があります。
次回は「む」。
ここで、ロンドン(London)のどこか[もしかしたら、この曲をレコーディングしたアビー・ロード・スタジオ(Abbey Road Studios)か?]でたむろっている当時のメンバーの映像に、この楽曲をかぶせたものを観る事が出来る。
ここに映っているふたりのオリジナル・ピンク・フロイド(Pink Floyd)、2006年のシド・バレット(Syd Barrett)に続き、リチャード・ライト(Richard Wright)も先月、鬼籍に入ってしまった。
シド・バレット(Syd Barrett)作曲のこの曲は、印象的なベース・ランニングに煽られた、ポップでキャッチーなメロディとギター・リフが印象的。これまでにもラヴ&ロケッツ(Love and Rockets)、ヴォイヴォド(Voivod)、フレーミング・リップス(The Flaming Lips)、ショッカビリー(Shockabilly)、ザ・スリー・オクロック(The Three O'Clock)等、国籍やジャンルを超えた、数多くのバンドにカヴァーされている。
アルバムでは、3分強のストレートなシングル向きの楽曲として構成されているが、曲中のインストルメンタル・パートで予感されるサイケデリックな(Psychedelic)浮遊感から想像するに、彼らが拠点としていたUFOクラブでのライヴ・パフォーマンス(Live Performance At UFO Club)では、この曲でも長時間のインタープレイが行われていたのではないだろうか?
この曲の題名ともなっている"るしふぁーさむ"は、シャム猫(Siam Cat)の名前。だから、不思議の國に迷い込んだアリス・リデル(Alice Liddell)がチェシャ猫(Cheshire Cat)と邂逅する、その映像とマッチングさせる様な試みは、至極真っ当な発想である。
と、いうかコーラス部の印象的な歌詞「That cat's something I can't explain(僕にはこの猫の得体が知れないのだ)」が、うまく映像とマッチングしていて観ていて、心地よい。
しかし、歌詞から想像するに、チェシャ猫(Cheshire Cat)というよりも、どこかエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)の『黒猫(The Black Cat)』をも思わせる様な、不安の表象といった趣もある。因にエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)が創造した黒猫の名前はプルートォ(Pluto)。冥府の王の名前であり、天空にあっては冥王星(Pluto)として輝く。
ところで、僕は"るしふぁーさむ"を本来の「Lucifer Sam」ではなくて「Lucifer Thumb」とずぅっと誤読していて、明けの明星(Lucifer, The Bright and Morning Star)の異名でもある、悪魔王ルシファー(Lucifer)の面前で跪いて、彼の足指に接吻(Washing Of Feet)する唄だと思い込んでいました。
とはいうものの、現実にあるのは、そんな禍々しいメロ・ドラマではないのです。
オーストラリア(Australia)はニューサウスウェールズ州(New South Wales)のガイ・フォークス川国立公園(Guy Fawkes River National Park)の一角に、「Lucifers Thumb[正式名称:Chaelundi Bluff]」があります。
次回は「む」。
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