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2018.04.27.11.36

Rough And Ready

かろうじてすべりこめた高校でのことだ。
最初の授業のとき、担任はこういった。
「宿題はだすからな、絶対にやってこい」

そのばにいた全員はめをひんむいた。あの野郎 ...。

そんな反応をしってかしらずか、そいつはこんなことばをつづけた。
「できなかったらできるところまでで、いいからな。わからなかったら問題をうつしてこい。そうすれば、やったことになるからな」

あいつのいいたいことはおそらくべつの意味だろうが、おれはこう解釈した。
なかみよりもかたちだ、と。

おれはふと、おもいだした。小学校のとき、最初のなつやすみだ。
算数の宿題は、ドリルがまるまる1冊40頁。ちょうど1日1頁づつこなさなければならない。
1頁につき50問だ。
無味乾燥な足算や引算がずらずらずらとそこにならんでいる。そのなつ、こいつとじっくりとおつきあいしろってわけさ。

まじめな小学生ならばきっとそうしたのだろう。担任のいいつけどうりに、そのスケジュールにしたがったはずだ。
だが、おれはちがった。

最初の日に、ドリルにある問題を全部ノートにまるうつしした。
そして、それっきりだ。
40日間の休暇のあいだ、それをすこしづつといていけばよかったんだが、すっかりとわすれた。
あたりまえのはなしだ。なつはだれだっていそがしい。おれもそのひとりだ。

2学期の初日、おれはその当時の担任になんていいのがれしたのだろう。
おぼえていない。
だが、そんなことはもうどうでもいい。

あのときからなにもかわっていない。そして、かわる必要もなかった。
小学生のおれはあのとき、ただしい判断をくだしたのだ。
その日、それを実感した。

[the text inspired from the song "Rough And Ready" from the album "Comin' On Strong" by Trace Adkins]


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