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2018.01.26.09.48

Destroy Everything You Touch

太古の王の逸話にひそめば、きみがえるのは孤独だ。
しかし、その王はすくなくともそれと同時に黄金をもえた。
それではきみがてにするもうひとつのものとは一体、なにか。

きみがてにするものはことごとく破壊される。
いえも学校も職場も。
きっといいきもちだろうな。

そしてそればかりではない。
警察も軍隊も政府も破壊される。
それと同時に友情も愛情も、きずなというきずなが破壊される。
でも、ちからをえたきみはそのちからこそがおのれだと誤解する。

森はかれ、けだものたちはいきをひそめる。
そして、いつしか山を砕き、川をせきとめ、海をもひあがらせる。
そろそろこわくなっただろう。
大地ですらその存在があやぶまれるんだぜ。

いずれは、きみの指先にふれる空気の、分子は悉く分解し、分解してできた原子は核分裂をもおこすようになるだろう。
なぜかって? いまさらのようにたずねるなよ。
きみがてにするものはことごとく破壊されるんだぜ。

もっともそんなところまでいったひには、きみ自身の生死なんてあてにはならないからなぁ。
まったくなにもない暗黒の空間をきみの遺骸がただよっているのかもしれない。

もっとも、それ以前にきみ自身の存在すらあやしいものだがね。

自身の孤独にきづいたそのとき、きみみずからの存在をそんな運命にゆだねることができるだろうか。
何度もいうが、きみがてにするものはことごとく破壊されるんだ。きみのそのてできみのもう一方のてをにぎらない、きみ自身がそんなきみの存在をゆるしていられる、そんなことがありうるとおもってでもいるのかい?

[the text inspired from the song "Destroy Everything You Touch" from the album "Witching Hour" by Ladytron]


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