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2018.01.07.13.46

これもまた悪い夢の続き 102.

こんな夢をみた。

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"the poster" for the movie "The Hangover Part III" directed by Todd Phillips

普段ならばくるまでワン・メーターのところをあるいている。
さっきまで終夜営業の馴染みの店にいた。這々の体でおいだされたのだ。陽はすでにたかい。酔い覚ましのつもりで歩き出したのだろうがまだ呑みたりない。自分でもどうしたいのかわかっていない。だから、きっと歩いているのだろう。

いくべき場所だけはわかっている。みちなりに大通りをあるいていけばいやでも辿り着く。これが地下鉄にのれば、2駅もあってそのあいだに乗換えもある。それもあるいている理由のひとつなのだろうが、それ以上に財布のなかがとぼしい方がきっとおおきいだろう。

よくあるわるい癖で、ふと近道をしたくなる。ひとどおりの多いこのみちは直射日光のせいもあってあつくてかなわない。それも理由のひとつだ。
すうっとひきこまれるようにめのまえにある細い脇道にそれてしまう。なだらかな下り坂だからなおさらだ。

そして案の定、いまどこにじぶんがいるのかわからなくなる。まっすぐな碁盤のような場所ならともかく、ここはどこをいこうにも緩やかな曲線を描き、いきたい方角へとこころよくむかわせてくれない。

みちはどんどんとほそくなる。そしてあたりはぐっとくらくなる。
いつのまにか、みちは一本きりになってしまい、あともどりしか他の選択肢はみあたらない。

そしてそのさきにあったのは、ちいさな駐車場だった。
くるまは数台はとめられるだろうが、ここまでたどりつけるくるまはあるのだろうか。それほど、いまぼくがあるいてきたみちはほそくてせまいのだ。

その駐車場は高台にあって、みはらしだけはいい。
ぼくのきたみちの反対側は崖になっていて、つづらおりの狭い下り坂がずっとつづいている。

おりる坂の手摺に手をかけた途端、あたりは暗闇につつまれる。いや、一箇所だけあかるい。まるでピンホール・カメラからのぞいている様だ。

そのピンホールからみえる幻影はこうだった。

白装束の女性達がつぎからつぎへと坂道をゆっくりとくだっていく。ぼくの眼にうつるのは、彼女達の柔肌、うすい肌のうなじだけだ。なぜならば、みな、ちいさなしろい帽子をかぶっているのだから。白い衣服もすっぽりと彼女達の両腕も両脚も、おおってしまっているのだから。
おりきった坂道はそのまま葬儀場で、おごそかな気配にみちている。霧のような雨が白装束をおそい、すこしづつ、隠されている彼女達の素肌をあらわにしていく。

幻影がはて、ぼくは中洲にいるときづく。
工事現場の様な荒れた地肌をあらわにしたそこは、ふたつのおおきなながれにはさまれている。

そこには夥しい数の浮浪者があふれ、あちらこちらにある焚火で暖をとっている。
そのまんなかに呆然とたちつくすぼくは、ある視線にさらされていると気づく。
ひとりの少女だ。
あふれかえるような黒髪を無造作に風になびかせ、彼女の肩越しから、じっとぼくをみている。

その視線のつよさに耐えられなくなったぼくは踵をかえしてもときたみちをもどろうとする。
しかし、一歩あゆむごとに、靴はぬかるみにとらえられ、次第に身動きすらもできなくなってしまう。
そのまま汚泥のなかへと沈んでしまう。かれらの汚穢と同化してしまいそうなのだ。

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"the poster" for the movie "Swallowtail" directed by Shunji Iwai
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