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2017.11.24.09.58

Under

むかしのおんなの夢をみる。
やきがまわった証拠だな。

なつかしいわけじゃあけっしてない。
たとえあったとしてもなにがかわるわけじゃない。
いや、かわらないのならば、はためいわくなはなしだよな。あいつにとっては。
おれのなかのある部分にいやけがさしたからこそ、あいつははなれていったのだから。
どのつらさげたところで、むかしのおれなんか、ごめんこうむりたいにきまっているさ。

だからといってあいつのしらないいまのおれ、あたらしいおれを誇示したところで、一体どうなるものでなし。
せいぜいが、それをことさらあげつらって、おれをなじるだけさ。
なぜあのとき、そうしてくれなかったって、な。

しかたないさ。
しらなかったのだから。
そして、おまえもそれを指摘すらしなかった。
おたがいに、絶好の機会をみうしなっていたってわけさ。
いまからおもえばとっても簡単なことだったのにさ。

おれもおまえもわかかったんだ。
そうほざいて、納得してくれるほど、そいつが大人になっているとはかぎらない。
だから、あおうともあいたいとも、おもわない。

ふふん。やきがまわった証拠とは、こういうことさ。

[the text inspired from the song "Under" from the album "Together Alone" by Alex Hepburn]

images
the single for the song "Under" by Alex Hepburn

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