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2017.10.13.11.03

Off The Wall

めざめてみると、きみはみしらぬ場所によこたえられている。

おきようにも、身体はうごかない。まるで、四肢五体すべてがうしなわれてしまったようにおもえる。
たすけをもとめようにもこえもでない。くちはある。しかし、舌の所在はおぼつかない。
おもいっきりいきをすったとしても、においらしきものもしない。いぬやけだものならば、そんなおもいがあたまをよぎるが、いまにしておもえば、どうやらまだひとであることなのはたしからしい。
みえるのは、ふたつの眼球がうごく、そのかぎられた範囲だけだ。
天井、そして壁。いま、わかるのはそれだけだ。

もう随分ながい時間が経過したようだ。それともそれはきのせいで、めざめたそのときからのほんの一瞬の出来事なのかもしれない。
時間をしるすべはここには一切、ない。

あたまのなかをさまざまなことがよぎる。
しかし、それはすべて過去だ。昔あったこと、幼馴染、かつての恋人、すでにしんでしまった仇敵。それらはたしかにきみの存在をうらづけるものだが、いまのきみではない。そう、きみ自身もかつてのきみでしかない。
いまのきみはなにもできずにいたずらに時間だけを消費しているでくのぼうだ。へをこくこともくそをたれることもできないのかもしれない。

かべにうかぶのはしみ。それともなみだのあと。
まさかここにかべぬけおとこは登場しないだろう。
ロマンティシズムの極北はここ、きみがおかれているこの場所だ。

[the text inspired from the song "Off The Wall" from the album "Off The Wall" by Michael Jackson]


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