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2017.08.29.13.02

らんすーみき

3人のなかで、どれがすき?

と、謂う様な会話は小学生くらいから、延々と続けられてきた様な気がする。
そして、それはこれから先も延々と続けられていくのだろう。

例えば、身近な世界で謂えば、同じクラスの女子3人組だ。
放課後のクラブの時間、下校の最中、遠足や合宿の合間合間に、男子数名が集えば、そんな会話が発生した様に憶えている。
確かに、中学1年生のFとKとOや、中学2年生のNとMとWや、彼女達に関しては煩雑にぼく達は品評会の様な行為をしてきた様に思う。

でも、やっぱり身近な存在の彼女達に関してそんな事ばかりしているのは、お互いにダメージが大きい。自身の嗜好を素直に語ればそれが罷り間違って本人の耳に届かないとは限らないからなのだ。
だから、自ずと高校生になった辺りから、そんな話題は意図的に避ける様になった様な気もする。いや、尤もそれ以前に、クラスの女子と謂う極めて限定された関係性の中で、異性への嗜好を発露する事自体が不可能になっていた様な気もする。同じ高校の同じ学年の同級生同士であっても、それぞれの世界は決して高校の中だけには収まらなくなっていたのだ。

だから、まるで雨夜の品定め (Rating Women On A Rainy Night) の様なその台詞の対象となるのは、もっと他の世界の人物達、と同時にその場所に集っている男子の誰もにとっても既知の存在でなければならない。

当時その対象は、森昌子 (Masako Mori) と桜田淳子 (Junko Sakurada) と山口百恵 (Momoe Yamaguchi) でも良かったのかもしれないが、彼女達3人の共通項は、出自と年齢だけだった。彼女達が花の中3トリオ (Hana No Chu-3 Trio) [その後、高3トリオ (Ko-3 Trio) となるまで1年毎に名称が変わる] と呼ばれたのは、TVオーデション番組『スター誕生! (Star Tanjo!)』 [19711983日本テレビ系列放映]の出身だからである。だから他局の歌謡番組でその様な一括りがそうざらにある訳もない。3人をデヴューせしめた『スター誕生! (Star Tanjo!)』ですら3人の揃い踏みがそうざらにある訳でもない。
敢えて謂えば、3人が主演した映画『花の高2トリオ 初恋時代 (Hana No Ko-ni Trio : Hatsukoi Jidai)』 [森永健次郎 (Kenjiro Morinaga) 監督作品 1975年制作] が、その3人によるトリオの、唯一の存在証明 (Raison D'etre) だ。

3人のなかで、どれがすき?

この台詞が最も効果的に語られ得たのは、ぼく達の世代に於いては、キャンディーズ (Candies) [19721978年活動] に他ならない。
伊藤蘭 (Ran Ito)、田中好子 (Yoshiko Tanaka)、そして藤村美樹 (Miki Fujimura)。この3人は同じグループに存在し、なおかつ、同じTV番組のレギュラーとして毎週同じ時間帯に登場し、そしてそのTV番組が絶大な視聴率を誇るが故に、誰もがその3人を知っていた。
そのTV番組とは『8時だョ! 全員集合 (Hachiji Dayo! Zenin Shugo)』 [19711985TBS系列放映] の事である。彼女達3人は、ザ・ドリフターズ (The Drifters) の面々と同じ舞台に立って、毎週毎週お笑いを提供していたのだ。

だから、3人のなかで、どれがすき?と謂う疑問、つまり現在の言葉に換言すれば推しメン (One's Favourite Member Of A Pop Group) への疑義、それに解答する為には、TV番組『8時だョ! 全員集合 (Hachiji Dayo! Zenin Shugo)』をみていれば可能であって、そこで発揮される個性だけにぼく達は注視していれば良かったのだ。

それだけで、アドヴァンテージは花の中3トリオ (Hana No Chu-3 Trio) よりも遥かに高い。

images
そして、それと同時に、彼女達の5枚目のシングル『年下の男の子 (Toshishita No Otokonoko)』 [アルバム『年下の男の子 (Toshishita No Otokonoko)』収録 1975年発表] で、画期的な事が行われる [上掲画像はこちらから]。
これまで総ての楽曲に於いてリード・ヴォーカルを担当していた田中好子 (Yoshiko Tanaka) に代わり、この曲で初めて伊藤蘭 (Ran Ito) がリード・ヴォーカルを担当する。今で謂うセンターが変わったのだ [16枚目のシングル曲『わな (Trap)』 [アルバム『キャンディーズ・ファイナル・カーニヴァル・プラス・ワン (Candies Final Carnival Plus One)』 収録 1977年発表] では藤村美樹 (Miki Fujimura) がセンターとなる]。
その結果、キャンディーズ (Candies) と謂う女性グループは、田中好子 (Yoshiko Tanaka) とその他、つまり2人のバック・コーラスと謂う集合体ではなくなっている。だからと謂ってこの曲以降、キャンディーズ (Candies) が伊藤蘭 (Ran Ito) とその他へと変更されたとは謂い難い。そして、それを遮るのが、TV番組『8時だョ! 全員集合 (Hachiji Dayo! Zenin Shugo)』での彼女達の存在である様に思える。
と、謂うのもぼくの視点で謂えば、コメディアンヌとしては、3人の中で藤村美樹 (Miki Fujimura) が一番強く印象付けられているからだ。

と、ここまでみてくれば、キャンディーズ (Candies) と謂う女性グループに、現在の女性アイドル達のあり方、その原型が殆ど出尽くしている様な気がする。

次回は「」。

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