2017.07.09.10.05
こんな夢をみた。

the poster for the movie "Fumo Chitai : Wasted Land
" directed by Satsuo Yamamoto
上司に連れられて映画を観にいく事になる。
なんの映画なのかは解らない。ついて来れば解る。この人はいつもそうだ。
くるまを捨てて、繁華街で降りる。商店街にはいくつものモールが飾られて、夏らしい光景がひろがる。そのモールをかき分けながら、彼はずんずんと先にいく。
どこへいくのか全く見当もつかないぼくは、後を追うのに必死だ。
そのまま映画街に辿り着く筈が、なにもない全くの荒野にいる。
彼の後ろ姿はまだ見えるから、大丈夫な筈だ。だがきっと声をかけても彼の耳には聴こえない。
道端にひとりの男が立っている。
「券はあるのか」
どうみても怪しい風体だから、無視してもよさそうな気がする。
だが、彼はこう続けるのだ。
「ないと入れないぞ。彼の分もある」
そう謂って、とても小さくなってしまった上司の背中を指さす。
可能性としては幾つもある。
そして、そのどれが真相であったとしても、ぼくは損な役割を引き受けなければならない。
「正規の値段ならば、2人分買う。こんなところでは売り上げも見込めないだろう?」
その後の細かいやり取りは憶えていない。
だが、ぼくの手許には2枚の券があり、その分だけ財布が軽くなっている。
そして肝心の上司の姿はとっくに消えている。
ようやく辿り着いた映画館は、丁度、前回の上映が終演したばかりだ。
舞台挨拶があった様で、ステージ上を数名のスタッフがかけずりまわっている。
指定された席に座ろうとすると、他の男が声を荒げる。
同じ席の番号が書かれた券が2枚あるのだ。
面倒は嫌だ。詫びる必要もない非礼を詫びて、他の席へと向かう。
空席ばかりなのだ。
照明が落ちて、もうすぐ開演するのだろう。
最前列の脇に、バレリーナの衣装を着たおとこ達が何人も控えている。きっとステージにあわせてパフォーマンスを披露する。

the poster for the movie "Otto e mezzo
" directed by Federico Fellini

the poster for the movie "Fumo Chitai : Wasted Land
上司に連れられて映画を観にいく事になる。
なんの映画なのかは解らない。ついて来れば解る。この人はいつもそうだ。
くるまを捨てて、繁華街で降りる。商店街にはいくつものモールが飾られて、夏らしい光景がひろがる。そのモールをかき分けながら、彼はずんずんと先にいく。
どこへいくのか全く見当もつかないぼくは、後を追うのに必死だ。
そのまま映画街に辿り着く筈が、なにもない全くの荒野にいる。
彼の後ろ姿はまだ見えるから、大丈夫な筈だ。だがきっと声をかけても彼の耳には聴こえない。
道端にひとりの男が立っている。
「券はあるのか」
どうみても怪しい風体だから、無視してもよさそうな気がする。
だが、彼はこう続けるのだ。
「ないと入れないぞ。彼の分もある」
そう謂って、とても小さくなってしまった上司の背中を指さす。
可能性としては幾つもある。
そして、そのどれが真相であったとしても、ぼくは損な役割を引き受けなければならない。
「正規の値段ならば、2人分買う。こんなところでは売り上げも見込めないだろう?」
その後の細かいやり取りは憶えていない。
だが、ぼくの手許には2枚の券があり、その分だけ財布が軽くなっている。
そして肝心の上司の姿はとっくに消えている。
ようやく辿り着いた映画館は、丁度、前回の上映が終演したばかりだ。
舞台挨拶があった様で、ステージ上を数名のスタッフがかけずりまわっている。
指定された席に座ろうとすると、他の男が声を荒げる。
同じ席の番号が書かれた券が2枚あるのだ。
面倒は嫌だ。詫びる必要もない非礼を詫びて、他の席へと向かう。
空席ばかりなのだ。
照明が落ちて、もうすぐ開演するのだろう。
最前列の脇に、バレリーナの衣装を着たおとこ達が何人も控えている。きっとステージにあわせてパフォーマンスを披露する。

the poster for the movie "Otto e mezzo
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