2007.07.13.00.54

蝸牛 泰然たりや 方違え 驟雨に我ら 逃げ惑ふ中に
るい詠める
<読み>
かたつむり たいぜんたりや かたたがえ しゅううにわれら にげまどうなかに
<意味>
急に降り出して来た俄雨に、慌てふためいている私達を余所に、泰然としてカタツムリが方違えしているよ。
<解説>
方違えは平安時代からある風習で、目的地が縁起の悪い方向にある場合に、わざと遠回りして、その目的地に向うこと。俄雨に降られて、大慌てで雨宿りの場所を捜す人間達とは異なり、カタツムリは、ゆったりと己の道を遠回りしている。人間達のせわしなさとの対比を味わえば宜しい。
折しも昨日は参議院議員選挙の公示日で、街中を選挙カーがせわしなく走り回っていましたが、東京の天気は午前中覗いた晴れ間から一転、雷雨、その後はっきりしない暗雲に覆われていました。
(この項:たい)
- 関連記事