2016.12.13.09.30
ぼくはマヨラー (Mayonnaise Addicted) とは正反対で、マヨネーズ (Mayonnaise) と謂う食材が大の苦手だから、慎吾ママ (Shingo Mama) の『慎吾ママのおはロック (Good Morning Rock 'N' Roll By Shingo Mama)』 [作詞作曲:小西康陽 (Yasuharu Konishi) 2000年発表 ちなみに歌詞はこちら] で唄われている様な、その食材に関する嗜好は一切、理解出来ないのだ。
だけれども、そこで唄われている行動も一切、無縁なのかと謂うと、それは必ずしもそうではない。
歌唱の主題であるマヨネーズ (Mayonnaise) と謂う食材をそのままトマトケチャップ (Tomato Ketchup) に差し替えれば、あれもこれも思い当たるモノばかりなのである。
敢えて謂うのならば、マヨラー (Mayonnaise Addicted) ならぬケチャッパー (Ketchup Addicted) とでも名乗るべき事なのかもしれない。
平成10年代 (1998's) の現在ならば、オムライス (Omurice) の上にはデミグラスソース (Demi-glace) が必須なのだろうが、ぼくが幼児だった昭和の時代 (Showa Period) は、そこにはトマトケチャップ (Tomato Ketchup) だった。
黄色い玉子焼き (Omelet) の上に、真っ赤なそれがある。今、考えると恐ろしく毒々しい。そしてその毒々しい原色の組み合わせはとても昭和 (Showa) らしいとも謂える。
そしてその毒々しい配色のその下には、チキンライス (Rice Fried With Chicken) があって、冷静に考えるとこれもトマトケチャップ (Tomato Ketchup) を食材とした調理だ。
今のぼくならば、屋上屋を架している (Add Unnecessary Things) みたいで嫌だと謂うのに違いない。
ラーメンライス (Ramen With Rice) とか、豆腐の味噌汁 (Miso Soup With Tofu) とか、何故、こうもあるひとつの素材を馬鹿丁寧に幾つも幾つも重ねるのだろうか。
しかもタチの悪い事に存外、この種の料理が美味しく感じられるから、困ったモノなのではあるが。
そおゆう意味でも、オムライス (Omurice) にはデミグラスソース (Demi-glace) が正解なのだろうが、蒸し返す様ではあるが、その昔は、トマトケチャップ (Tomato Ketchup) なのだった。それは家庭料理に限った話ではなくて、日曜日に親子4人が揃って外出したその先の、デパート最上階にあるレストランでも、そうなのだった。
皿の上に紡錘形の黄色があって、その中央部に赤い流動体が載っている。
初めてこれを喰べた際は、母親が丁寧に、上にある流動体を薄く均等に塗り延ばしてくれた筈だ。
だから、しばらくは、そうして喰っていた。
だけれども、いつしかそれには飽きが来た。何故ならば、最初のひとくちから最期のひとくちまでずっと同じ味だからだ。
そしてこの頃には、トマトケチャップ (Tomato Ketchup) 単独の味覚と謂うモノに覚醒めたのではないだろうか。
ある日、出されたそれをそのまま端から喰ってみた。それは、玉子焼き (Omelet) とチキンライス (Rice Fried With Chicken) だ。ふむと納得して、その反対側を食ってみる。そうして、赤い流動体の載った部位を最期に喰う。
冷蔵庫にあるトマトケチャップ (Tomato Ketchup) を舐める様になったのは、そのしばらく後の事だと思う。

ところでオムライス (Omurice) が物語の重要な要素となる作品に、高野文子 (Fumiko Takano) のマンガ『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事
(Ms. Lucky Gets Her New Job)』 [1986〜1987年 プチフラワー連載] がある [作品自体はこちらでも簡単に紹介済みだ]。
上掲画像は、その作品の一齣。エスカレーター (Escalator) 上の少女、ラッキー嬢 (Ms. Lucky) の掌にする日章旗 (The Rising Sun Flag) がそのオムライス (Omurice) 頭頂部に掲げられていた筈である。
次回は「ぷ」。
だけれども、そこで唄われている行動も一切、無縁なのかと謂うと、それは必ずしもそうではない。
歌唱の主題であるマヨネーズ (Mayonnaise) と謂う食材をそのままトマトケチャップ (Tomato Ketchup) に差し替えれば、あれもこれも思い当たるモノばかりなのである。
敢えて謂うのならば、マヨラー (Mayonnaise Addicted) ならぬケチャッパー (Ketchup Addicted) とでも名乗るべき事なのかもしれない。
平成10年代 (1998's) の現在ならば、オムライス (Omurice) の上にはデミグラスソース (Demi-glace) が必須なのだろうが、ぼくが幼児だった昭和の時代 (Showa Period) は、そこにはトマトケチャップ (Tomato Ketchup) だった。
黄色い玉子焼き (Omelet) の上に、真っ赤なそれがある。今、考えると恐ろしく毒々しい。そしてその毒々しい原色の組み合わせはとても昭和 (Showa) らしいとも謂える。
そしてその毒々しい配色のその下には、チキンライス (Rice Fried With Chicken) があって、冷静に考えるとこれもトマトケチャップ (Tomato Ketchup) を食材とした調理だ。
今のぼくならば、屋上屋を架している (Add Unnecessary Things) みたいで嫌だと謂うのに違いない。
ラーメンライス (Ramen With Rice) とか、豆腐の味噌汁 (Miso Soup With Tofu) とか、何故、こうもあるひとつの素材を馬鹿丁寧に幾つも幾つも重ねるのだろうか。
しかもタチの悪い事に存外、この種の料理が美味しく感じられるから、困ったモノなのではあるが。
そおゆう意味でも、オムライス (Omurice) にはデミグラスソース (Demi-glace) が正解なのだろうが、蒸し返す様ではあるが、その昔は、トマトケチャップ (Tomato Ketchup) なのだった。それは家庭料理に限った話ではなくて、日曜日に親子4人が揃って外出したその先の、デパート最上階にあるレストランでも、そうなのだった。
皿の上に紡錘形の黄色があって、その中央部に赤い流動体が載っている。
初めてこれを喰べた際は、母親が丁寧に、上にある流動体を薄く均等に塗り延ばしてくれた筈だ。
だから、しばらくは、そうして喰っていた。
だけれども、いつしかそれには飽きが来た。何故ならば、最初のひとくちから最期のひとくちまでずっと同じ味だからだ。
そしてこの頃には、トマトケチャップ (Tomato Ketchup) 単独の味覚と謂うモノに覚醒めたのではないだろうか。
ある日、出されたそれをそのまま端から喰ってみた。それは、玉子焼き (Omelet) とチキンライス (Rice Fried With Chicken) だ。ふむと納得して、その反対側を食ってみる。そうして、赤い流動体の載った部位を最期に喰う。
冷蔵庫にあるトマトケチャップ (Tomato Ketchup) を舐める様になったのは、そのしばらく後の事だと思う。

ところでオムライス (Omurice) が物語の重要な要素となる作品に、高野文子 (Fumiko Takano) のマンガ『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事
上掲画像は、その作品の一齣。エスカレーター (Escalator) 上の少女、ラッキー嬢 (Ms. Lucky) の掌にする日章旗 (The Rising Sun Flag) がそのオムライス (Omurice) 頭頂部に掲げられていた筈である。
次回は「ぷ」。
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