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2015.11.08.12.45

これもまた悪い夢の続き 79.

こんな夢をみた。

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映画『病院へ行こう (Let's Go to the Hospital)』
滝田洋二郎 (Yojiro Takita) 監督作品 パンフレット

いまにも降り出しそうなくらい空の日、いつもの病院にむかう。傘はない。

院内にはいるとおそろしく天井がたかく、そしてひろい。
まるで体育館かなにかのように、室内をしきるものが一切ない。待合室も診察室も同じ場所を共有している。
そしてうすぐらい。全室を照らす照明がなく、それぞれにある卓上のあかりと様々な機器のモニターのあかりがその役割を担っている。
屋外の方がまだあかるい。

診察券を受付に提示したら、端末らしきものがわたされる。電卓くらいの厚さと重さだ。
ふと、小学生時代の筆箱をおもいだす。くろくて無意味にごついのは確かに似ている。病院の備品には似つかわしくないデザインだ。
受付の看護師は、髭面の男性で、彼の所持品だといわれれば納得もいく。
それをもって診察室らしき場所にむかう。

担当医に端末をわたして椅子にこしかける。
ぼくと医者のあいだにある機器がおおきな音をあげてジャーナル紙を送り出している。それに端末のデータが書かれているのだろう。

担当医のむこうに窓がある。
高架線上を電車がなんどもいきかっている。もう夜だ。
ここからみえる車内がもっともあかるくみえる。

彼はいつもの様に、なにげない世間話をきりだす。
適当にあしらっていると不意に、体調や症状に話題をきりかえるから油断は禁物だ。相手の予断を肯定する病状にご都合よくそのまま解釈されて、無意味な施療や投薬を試みられるからだ。

だから、その前に利き腕をさしだす。そこにはおおきな湿布が貼ってある。
医師は理解した様だ。ジャーナル紙の機器はまだ印刷をつづけていて、おおきな音が騒がしい。
だからといって、こちらからおおきな声を張り上げるのもためらわれる。

医師は黄色いおおきなガーゼをぼくの腕に貼ろうとする。湿布はまだある。
躊躇するぼくに対し、ふたつの相乗効果だと彼はいう。
そのまま貼られて、包帯まきだ。

「つぎは血圧だからね」
ぼくの足許で不意に声がする。
発話者は白衣をはおった笑顔の老人で、体育座りをしている。

ざあっとおおきな音が聴こえて、遂に雨が降り出したとそこで知る。

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TVシリーズ『スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル (Stephen King's Kingdom Hospital)』
スティーヴン・キング (Stephen King) 制作総指揮 ポスター
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