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2014.12.12.10.10

We Shall Over Come

ラジオからながれてくる。
あの日、みんながうたってくれた曲だ。

毎日、この塹壕からとびだして、できるだけとおくへいこうとする。
たま。てき。おと。おと。おと。
そして結局、ここにもどってくる。
うごけるものはかかえるかもしれない。だが、だめなものはおきざりだ。
あしたむかえにいけばいいからだ。さもなければあさって。もしくはその翌日。
くびにある認識コードをよみとればいい。そうすればそいつの地元で葬式がはじまる。

ねる時間はない。だが、ねる必要もない。それ以前にねむることもできない。
支給される錠剤で十分だ。めしも不要。
恐怖もなくなるかわりに欲望もうしなう。めのまえの事実、それを忠実にうけとめるだけだ。

ラジオをきくのはただの習慣だ。煙草と一緒だ。そう、ここにきておぼえた。
くちになにかをくわえていれば、はなしをしなくてもすむ。そのためのたばこだ。

きこえるものはかずがかぎられている。
たま。てき。そして命令。ここではそれしかきこえない。
だからラジオをきく。
ほとんどが雑音だ。だけど、それで充分だ。
くにのニュースをきいて、なんになる。

勝利のうただそうだ。よろこびのうただそうだ。
だが、それも安全な場所があってのことだ。
ここではラヴソング同様、なんのやくにもたたない。

[the text inspired from the song "We Shall Over Come" from the album "Joan Baez In Concert, Part 2" by Joan Baez]


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