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2014.11.14.08.09

Sick Of You

めざめてみれば、そこはみしらぬ場所だった。
なぜ、ここにいるのかわからない。

しずけさのなかにもぴいんとはりつめた緊張感がある。しずかなだけど確実に、継続的なおとがきこえる。ときおり、よこたわっているおれのそばまでだれかがやってくる。なにをするでもない。

まだ、めはあかない。このまま盲目になってしまったのだろうか。のどもやられたのだろうか。ひとをよぼうにもこえもでないのだ。

ここが病院かなにかで、おれは患者のひとりなのだ。
だれもなにもつげてはくれないが、それだけはわかる。

なまえ、とし、しょくぎょう。
すこしづつおもいだす。
がきのころは映像もあざやかに再現できるが、最近のことはとんとさだかではない。
ここにくる直前は皆目、わからないのだ。

ゆめをみた。
おんなたちのゆめだ。

そこでおれはおふくろをだき、つまになぐられ、初恋のおんなから乳を与えられていた。
おれの看護をしているのもきっと、そのなかのひとりだ。

[the text inspired from the song "Sick Of You" from the album "Showroom Of Compassion" by Cake]


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