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2014.11.07.09.15

The Rose

遺体のそばには薔薇が"一輪"おかれていた。

だが、その死を悼むものではないことは、ばかにもわかる。

切り花ではない。さきほどまでうえられていたものだ。
根も、毛根さえもある。
それが1本1本、きれいにきりわけられてならべられている。

それだけではない。

葉も茎から1枚1枚、きりとられ、そればかりか、棘さえもひとつひとつえぐりとられている。
それらがすべて、整然と並べられているのだ。

もうここまでかけば、あとはだれもが想像するとおりだ。

薔薇の花は、花弁、萼、雄蕊、雌蕊、そのすべてが、きりわけられている。
あまつさえ、その作業の際にこぼれたとおぼしき花粉は、シャーレのなかだ。

そう、つまり、その一輪の薔薇がなされたのことがそのまま、その遺体にもほどこされているのだ。
そして、シャーレと同様、1本の薬瓶のなかに、液体がはいっている。

しかし、それは被害者を解体する際に噴出した血液ではなかった。
別の体液。
つまり、植物の花粉に相応するもの、精液だ。

[the text inspired from the song "The Rose" sung and performed by Bette Midler for the movie "The Rose" directed by Mark Rydell, from the soundtrack album "The Rose : The Original Soundtrack Recording"]

images
the single "The Rose" sung and performed by Bette Midler

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