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2014.09.26.07.46

Lovin' You

さっきあったことずっと、反芻ばかりしている。

いえにかえり、くつをぬいで、おやにはめもくれず、部屋にはいり、鞄をほうりなげ、ベッドにたおれこむ。いつものことだ。いまに夕飯だというだろう。いや、そうではない。もっとまえのことだ。ずっとずっと。最初から。最初ってなんだ。いつのことだ。あいつだ。あいつはずっと一緒だ。あさになるとむかえにくる。ようちえん、小学校、中学、そしていま。ちがうのは、いきさきだ。おなじ教室、おなじ下駄箱、おなじ学校、だんだんはなれてゆく。いまは駅だ。おなじ改札をはいってホームで別れる。のる列車がちがう。準急と急行。おりるところがちがう。あいつがさきにのって、あとからのる電車で、おれがおいこす。できのわるいおれはまちの公立で、かねのあるおやのあいつは名門私立だ。このさきどうなるのかわからない。どっちがさきにおりちまうのか。こたえはさきにでているはずだ。ちがう。おれはこれからゆっくりところがりおちていって、いつかてのつけられない場所でのたうちまわっているはずだ。それをあいつがどこでみようとしったことではない。いや、それ以前の問題か。これまで幼馴染という名目で対等だったことがおかしいのだ。とっくのむかしに、はじまっている。べつべつの人生というやつだ。もう、ほとんどはなすことはない。ただだまって、むかえにきたあいつにおこされて、えきまでむかう。それがえんえんとつづいている。ようちえん、小学校、中学、そしていま。みちくさもわるさもしないのもこれまで、なぜだったんだろう。てすらつないだことはない。はなをたらしたようちえんじのときもだ。あいつはかわる。どんどんかわる。でも、かわらない。おれはむかしどおりだ。ちっとも成長なんかしていない。せがでかくなっただけ。それだけだ。むかしはみあげるくらいだった。いまではまったくぎゃくだ。だけれども、おれはあいつにおいつけない。あさの電車といっしょだ。さきにすすんだあいつは自分の居場所をみつけ、あとからおおあわてでおれがおいこしてしまう。きっと、これからさきもだ。さっさといって、おおあわてでしんでしまうのだ。それはとっくに覚悟している。できもわるい要領のわるいおれだ。なんにもてにいれられないまましんじまうのさ。だが、それも昨日までかもしれない。母親がよんでいる。親父もかえってきたようだ。めしだ。さきにめしだ。おんなのことはそのあとでいい。

[the text inspired from the song "Lovin' You" from the album "Perfect Angel" by Minnie Riperton]


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