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2014.08.17.06.11

"ALIEN SOUNDTRACKS" by CHROME

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映画『エイリアン (Alien)』 [リドリー・スコット (Ridley Scott) 監督作品 1979年発表] のサウンド・トラック盤『エイリアン (Complete Original Motion Picture Soundtrack Alien)』 [音楽:ジェリー・ゴールドスミス (Jerry Goldsmith) 1979年発表] ではない。
その中で流れる音楽のカヴァー・アルバムでもない。個人的にはそんなコンセプトの作品はあってもいいと想う。
ことばに翻訳すれば"異形の映画音楽"とでもなるのだろう。
1977年の作品、バンドにとっては第2作である。

インターネット上では全方位に解放されて提示されうるから、既知のモノにはどうでも良い様な事でも、最初にあげつらっておかねばならない。既知外に無用な混乱をもたらしても、なんの益にもならないからだ。

勿論、それとは逆の発想、無味無臭の無害なモノである素振りをみせながら、劇薬を調合する事も可能だ。
いずれを選択するかはその場そのとき、どちらかが"たったひとつの冴えたやりかた (The Only Neat Thing To Do)"と謂う訳でもない。

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クローム (CHROME) と謂う、男性2人組のバンドは、1980年発表の第4作『赤い露光 (Red Exposure)』 [画像左] が国内盤として発表されたから、当時、最先端の音楽を求めていたモノのごく僅かなヒトビトは、それで接したかもしれない。結果、当時は地方都市在住のぼくにもその作品は届いた。
だからと謂って、その作品は必ずしも、彼らの代表作でも最高傑作でもない [自他共に認め得るそれは前作『ハーフ・マシーン・リップ・ムーヴス (Half Machine Lip Moves)』 [画像右] だ]。勿論、篦棒なセールスを誇る作品でもない。

1979年、英国。ゲイリー・ニューマン (Gary Numan) 率いるチューブウェイ・アーミー (Tubeway Army) の第2作『幻想アンドロイド (Replicas)』が大ヒットし、その作品を発売したちいさなインディペンデント・レーベル (Independent Label)、ベガーズ・バンケット (Beggars Banquet Records) が注目を集める。
サンフランシスコ (San Francisco) を拠点としているクローム (CHROME) は、英国 /ヨーロッパ圏での製造発売をベガーズ・バンケット (Beggars Banquet Records) に委ねており、日本のレコード会社は、チューブウェイ・アーミー (Tubeway Army) に続く第2弾として、丁度発表されたばかりの彼らの作品『赤い露光 (Red Exposure)』を発売したと謂う、こんな背景なのだ。

クローム (CHROME) の音楽性は、ゲイリー・ニューマン (Gary Numan) のそれともチューブウェイ・アーミー (Tubeway Army) のそれとも、全く違う。
世界観、もしくは現在を見据える認識は、もしかしたら、当時のアーティスト達の最大公約数 (Greatest Common Divisor) を観れば、指向は似たモノなのかもしれない。だが、それを描写する方法論、つまり最小公倍数 (Least Common Multiple) は全く異なるモノだ。

結局、チューブウェイ・アーミー (Tubeway Army) 解散後、ソロ・アーティストとなったゲイリー・ニューマン (Gary Numan) の作品はその後も数年、そのレコード会社を通じて国内盤が発売され続けるが、クローム (CHROME) の次作以降が、そこから発売される事はなかった。

日本で、クローム (CHROME) が注目されるのは [と書いても洋楽と謂う小さなパイのそのまたさらに小さなごく一部だけれども]、バンド解散後のその1/2、ヘリオス・クリード (Helios Creed) のソロ活動開始からだ。
時代的には、グランジ・ブーム (Grunge) が終焉を終えた頃、ニルヴァーナ (Nirvana) のカート・コバーンの自死 (Suicide Of Kurt Cobain) 以降ではないだろうか。

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ぼくはひょんな事故から、彼らの第8作『ザ・クロニクルズ (The Chronicles I And II)』 [1982年発表 画面左:本来は彼らの第6作『サード・フロム・ザ・サン (3rd From The Sun)』 [1982年発表 画面右] をフィーチャーしたボックス仕様の作品に同梱されていたもので、その時季までの未発表音源を収録したモノと想われる] を手に入れて、そこで聴く事の出来る、禍々しい人力テクノ [!?] のトランスっぷりに、魅了されてしまったのだ。
つまり、そこから遡って、この作品に辿り着いたと謂う訳だ。

ヘリオス・クリード (Helios Creed) の奏でるサイケデリック (Psychederic) でノイヂー (Noisy) で暴力的 (Violent) で虚無 (Nihilistic) に満ちたそのサウンドはそのまま、クローム (CHROME) の再来だった。ひと独りの自殺がなにかをもたらす事は一切ないが、そこにぽっかりと空いてしまった空洞を埋め尽くすのには、ちょうどよい、音のおおきさなのだ。

こわれたアメリカ。腐敗はとっくに完了していて、浮いた赤錆と滲むオイルの匂いだけがかつての存在を物語る。
そんな光景を思い描き、慈しみをもって眺めていたいのならば、丁度よいおとの大きさだ。

そして、笑いということばの意味を考えるといい。

ものづくし(click in the world!)142. :
"ALIEN SOUNDTRACKS" by CHROME


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"ALIEN SOUNDTRACKS" by CHROME

>> Alien Soundtracks << & >> Alien Soundtracks II << (Total Time 72:22)

>> Alien Soundtracks <<
1. Chromosome Damage 3:48
2. Coming West 2:18
3. All Data Lost 3:21
4. Dancing In the Shadows (SS Cygni) 3:33
5. Nova Feedback 5:51
6. Pygmies In Zee Park 6:06
7. Slip In To The Android 3:54
8. Pharaoh Chromium 3:28
9. ST 37 2:12
10. Magnetic Dwarf Reptile 3:38

>> Alien Soundtracks II <<
11. Ghost Town 4:35
12. Planet 14 3:56
13. Under Three Moons 5:15
14. In The Far Corners Of The Unknown 3:58
15. Planet 14 Part 2 15:57

Produced and written by Damon Edge for Siren Records
1 -10 Published by Beggars Banquet
11 -15 Published by Chrome Music (Sacem)

CHROME ALIEN SOUNDTRACKS
JOHN LAMBDIN - ELECTRIC & ACOUSTIC GUITARS. ELECTRIC VIOLIN & BASS ● GARY SPAIN - BASS, ELECTRIC VIOLIN, GLASS, + ELECTRIC GUITAR, MOOG, & LEAD VOCAL ON ST 37HELIOS CREED - ELECTRIC GUITARS, LEAD VOCALS, BASS & TV●DAMON EDGE - DRUMS, MOOGS, ELECTRIC WATERPHONE, TAPE EFFECTS, LEAD VOCAL ON ANDROID & PHARAOH CHROMIUM + GUITAR ON PYGMIES

PRODUCED & ENGINEERED BY DAMON EDGE FOR SIREN RECORDS. RECORDED AT ALAMAR STUDIOS, SAN FRANCISCO. MASTERED BY MICHAEL GORE AT CBS STUDIOS, SAN FRANCISCO. CHROME PHOTOGRAPHED BY AMY JAMES. COVER & OTHER GRAPHICS BY DAMON EDGE. STAR CHART DATA SUPPLIED BY DOCTOR JERRY NELSON, LAWRENCE BERKELEY LABORATORIES. ALL SONGS CHROME MUSIC (ASCAP)

SPECIAL THANKS TO MIMI TIERNEY, RICHARD HARRISON, ZOEY LENE, THE MICHAEL BROS., KEN ARMSTRONG, GEORGE HORN, VICKI NELSON, STEVE PACHECO, AMY JAMES FOR FLUTE ON MAGNETIC DWARF REPTILE AND TO MICHAEL LOWE FOR BACKING GUITAR ON PHARAOH CHROMIUM.

>> ALIEN SOUNDTRACKS II <<
Damon Edge - lead Vocals And Synthesizers
Remy Devilla - Guitars
Cliff Martin - Guitars
Patrick Imbert - drums
Fabienne Shine - Backing vocals
Pierre Roussel - Bass

ARTWORK BY DAMON EDGE

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ぼくが所有しているCDはドシエ・レコーズ (Dossier Records) から発売された『エイリアン・サウンドトラッックス (ALIEN SOUNDTRACKS)』 [1977年発表]と『エイリアン・サウンドトラックス II (Alien Soundtracks II)』 [1988年発表] の2 in 1です。
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