this night wounds time, You
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2014.06.27.07.18

You

きみはあなたというが、そのあなたというのは一体、だれのことをさしているのだろうか。

たしかにきみはぼくのめのまえにいて、ぼくのほうにめをむけて、あなたといっている。
だが、それとおなじことをたとえば昨日、ほかのだれかにむけて、やっていやしないのだろうか。

ぼくはぼくだ。
きみはきみだ。

でも、きみのなかに登場するそのことばは、おそらくだれでもいい。
ぼくもきみも、入れ替え可能なもの、ただの部品のひとつでしかないのではないだろうか。

たとえ、いまきみのかたることばのなかに登場するあなたがぼくだとしても、そして、きみのかたることばのなかに登場するあなたの存在がいかにおおきなものであろうとも、ここにある工具でほかのだれかと交換が可能なのではないだろうか。

だとしたら、ジグソー・パズルのワン・ピースのほうがまだましってものさ。だって、そのたったひとつがなければ、パズルは完成しないのだから。それが、数百も数千もあるピースのなかの、ちっぽけなものでしかないとしても。

そっちのほうがよっぽど、きみのいう、かけがえのないあなた、さ。
もう一度、ぼくというものの存在を、きみのなかでみつめなおしてくれないかな。

と、いうような台詞をいつかどこかでつかってやろうと、おもう。

[the text inspired from the song “You” from the album “Extra Texture (Read All About It)” by George Harrison]


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