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2014.06.13.08.53

Waiting For The End

もう1週間もまえのことなのだろうか。
それとも、もっとまえ。1ヶ月以上も。
だがその一方で、ほんのきのうのできごとにもおもえるのだ。

なぜ、こんなことになってしまったのだろう。
すべてはこのうすぼんやりとしたけしきのせいだ。
ひるもあさも、よるもない。
ただ、だらだらだらと、ねぼけまなこのようなうすくらがりのなかにずっといる。

おぼえているのはあの日の朝だ。
まだ、そのときは朝も昼も夜もあった。なにもかもあった。
地位もカネも名誉も、ほしいものだらけだった。そんなものに血道をあげていたのかと、いまではおもえるがね。

そう、その日、その朝。すべてのものが無意味になったのだ。
親でもない子でもない、恋人でもない、おれ達がおれ達であるよすがが一切、うしなわれてしまったのだ。

だれもがにげた。
すべてをなげすててにげた。
われさきへとにげた。

邪魔するものは、みんな敵だ。
親も子も、恋人も、行手をはばむ障碍となったのだ。

なぐった、けった、きずつけた。
ころしたかもしれない。
おそかれはやかれ、まにあわなければ死んじまうんだが。

それはこのおれもいっしょだ。

そうして、いま、ここにいる。
たどりついたここは、一体どこだろう。
これからなにがはじまるのか。そんなものはわかりはしない。

だれもいない、たったひとりでここで、なにをすべきなのか。
おれにはわからない。

ぶっちぎった生命維持の端末はとっくに、ようなしだ。
もう、警告音すらない。

はらがへった。
飢えるとはこういうことなのか。

[the text inspired from the song “Waiting For The End” from the album “A Thousand Suns” by Linkin Park]


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