2014.04.15.06.11
と、名付けられたモノ、もしくは、その名を自ら名乗るモノはたくさんあって、英語版ウィキペディア (English Wikipedia) で当該項目を検索すると、音楽関係の語句として8項目、映画関係の語句として4項目、架空の人物名として3項目もある。
そのうちの幾つかはぼくにとっても、とっても馴染深いモノだ。
本来ならば、そのなかのいずれかひとつを選んで、それに関して書き進めるべきなのかもしれないけれども、今回は、その前にもう少し、『リフ・ラフ (Riff Raff)』と謂う語句の周辺をあたってみたいと想う [最近、音楽ネタばっかりだからさ]。
英和辞典 (English-Japanese Dictionary) にあたれば一発で、その意味は出て来る。だから、ここでは書かない。その代わりに、少し遠回りをしてみる。
英語版ウィキペディア (English Wikipedia) での、当該項目の記述によれば、この語句は仏語 (Francais) の旧い謂回し”rif et raf”に由来するモノで、『ワン・アンド・オール・エヴリー・ビット (One And All, Every Bit)』と謂う意味だと謂う。
もう少し辞書的な意味を追いかけて行くと、『ワン・アンド・オール・エヴリー・ビット (One And All, Every Bit)』を直訳してみると、”どれもこれもことごとく”と謂う様な意味合いになるかと、想う。前半部の『ワン・アンド・オール (One And All)』も後半部の『エヴリー・ビット (Every Bit)』も実は同じ様な意味をもつ成句で、それを重ねてあると謂う事は、それをさらに強調していると謂う事になるかと想う。
だから、『ワン・アンド・オール・エヴリー・ビット (One And All, Every Bit)』と謂う語句がどの様にして、今現在、流通している『リフ・ラフ (Riff Raff)』の意味を獲得したのか、と考えると、いろいろな意味で味わい深い。
それを英語 (English) ならではの独特の発想と、落とし込める事が出来るか否かは、また、別に考えなければならない、としても。
そして、あるモノに対して、そんな名称を与える感覚や感情は誰しも共有出来るモノかもしれないが、自らを任じて、そんな意味をもつ語句を名乗る発想は、ある種、独特のモノだ。
自らを虐げられるモノとして、自らを蔑まれたモノとして、自らを卑しまれたモノとして、そう名乗っているとは限らない。むしろ、そんな否定的な語句の名前を自ら名乗る事によって、その向こうにあるモノを獲得しようと謂う気概も感じる。
しかもそれは聖性 (Stigmata) と名付ける事も可能なモノなのだ。
恐らく、これを読んでいるヒトの中には、今、ここで書き進めている事の意味が解らないヒトもいるだろう。
あらためて、書くけれども、既に語句の意味を知っている、もしくは、英和辞典 (English-Japanese Dictionary) で『リフ・ラフ (Riff Raff)』と謂う語句を調べた前提で、書いている。英和辞典 (English-Japanese Dictionary) が手許になければ、もうひとつウィンドウを開いて、検索エンジン (Search Engine) で調べればいいだけの話だ。”Riff Raff 意味”で充分だろう。
だけれども、それでも猶、意味不明な場合もあるかもしれない。
だから、ここでひとつ例証を挙げておく。
英語 (English) 圏では放送禁止用語 (Seven Dirty Words) の、代表的なモノのひとつである『ファッキング (Fucking)』と謂う語句は、今では、本来のわるい意味と同時に、いい意味も獲得している。しかも猶、それすらも通り越して、単なる強調の語句、通常ならば『ヴェリー (Very)』とすべき所にも、この語句が使われている場合すらある。
この『ファッキング (Fucking)』と、同じ様な現象が『リフ・ラフ (Riff Raff)』と謂う語句にも起こっていないだろうか。
もしかしたら、こちらの方が先行している可能性すらあるとも、想うのだけれども。
と謂う様なところで、今回はこれでお仕舞です。
つづきはどこかであらためてする事になると想う。

では最期に、エーシーディーシー (AC/DC) の1978年発表のアルバム『パワーエイジ (Powerage)
』より『リフ・ラフ (Riff Raff)』 [歌詞はこちら] をお聴きください。
テレビで毎日みるだろう
ラジオできくかもな
かわいた空気はたしかにあつい
メキシコにむかうのさ
ボスがいいたかったのは
始末をつけろってことさ
そういっててわたした
だけどダチにはおそすぎたのさ
下司め
わらったっていいんだぜ
下司め
いっちまえ、てめえの身の程もちったぁしるがいいや
おれはやさしいんだぜ、あいつのあけっぱなしの大口をとじてやったんだから
たいしたことじゃあねぇけどな
どこかの馬の骨がおきろとどやしやがる
すこしはかなしい気分にひたらせてくれ
だれもうっちゃあいない
拳銃なんかさわったこともない
わるいことなんてこれっぽっちも
ただ、たのしみたかっただけさ
下司め
わらったっていいんだぜ
下司め
いっちまえ、てめえの身の程もちったぁしるがいいや
註:
拳銃 (A Gun)を向けて、その相手に対して「嗤え (Laugh)」と謂うのは、常套句 (Cliche) なんだろうか。憶いだすのは映画『ジョーズ (Jaws)
』 [スティーヴン・スピルバーグ (Steven Spielberg) 監督作品 1975年制作] でのクライマックス・シーン (The Scene “Brody Kills The Beast”)『笑え畜生 (Smile, You Son Of A Bitch!)』なんだけれども?
次回は「ふ」。
そのうちの幾つかはぼくにとっても、とっても馴染深いモノだ。
本来ならば、そのなかのいずれかひとつを選んで、それに関して書き進めるべきなのかもしれないけれども、今回は、その前にもう少し、『リフ・ラフ (Riff Raff)』と謂う語句の周辺をあたってみたいと想う [最近、音楽ネタばっかりだからさ]。
英和辞典 (English-Japanese Dictionary) にあたれば一発で、その意味は出て来る。だから、ここでは書かない。その代わりに、少し遠回りをしてみる。
英語版ウィキペディア (English Wikipedia) での、当該項目の記述によれば、この語句は仏語 (Francais) の旧い謂回し”rif et raf”に由来するモノで、『ワン・アンド・オール・エヴリー・ビット (One And All, Every Bit)』と謂う意味だと謂う。
もう少し辞書的な意味を追いかけて行くと、『ワン・アンド・オール・エヴリー・ビット (One And All, Every Bit)』を直訳してみると、”どれもこれもことごとく”と謂う様な意味合いになるかと、想う。前半部の『ワン・アンド・オール (One And All)』も後半部の『エヴリー・ビット (Every Bit)』も実は同じ様な意味をもつ成句で、それを重ねてあると謂う事は、それをさらに強調していると謂う事になるかと想う。
だから、『ワン・アンド・オール・エヴリー・ビット (One And All, Every Bit)』と謂う語句がどの様にして、今現在、流通している『リフ・ラフ (Riff Raff)』の意味を獲得したのか、と考えると、いろいろな意味で味わい深い。
それを英語 (English) ならではの独特の発想と、落とし込める事が出来るか否かは、また、別に考えなければならない、としても。
そして、あるモノに対して、そんな名称を与える感覚や感情は誰しも共有出来るモノかもしれないが、自らを任じて、そんな意味をもつ語句を名乗る発想は、ある種、独特のモノだ。
自らを虐げられるモノとして、自らを蔑まれたモノとして、自らを卑しまれたモノとして、そう名乗っているとは限らない。むしろ、そんな否定的な語句の名前を自ら名乗る事によって、その向こうにあるモノを獲得しようと謂う気概も感じる。
しかもそれは聖性 (Stigmata) と名付ける事も可能なモノなのだ。
恐らく、これを読んでいるヒトの中には、今、ここで書き進めている事の意味が解らないヒトもいるだろう。
あらためて、書くけれども、既に語句の意味を知っている、もしくは、英和辞典 (English-Japanese Dictionary) で『リフ・ラフ (Riff Raff)』と謂う語句を調べた前提で、書いている。英和辞典 (English-Japanese Dictionary) が手許になければ、もうひとつウィンドウを開いて、検索エンジン (Search Engine) で調べればいいだけの話だ。”Riff Raff 意味”で充分だろう。
だけれども、それでも猶、意味不明な場合もあるかもしれない。
だから、ここでひとつ例証を挙げておく。
英語 (English) 圏では放送禁止用語 (Seven Dirty Words) の、代表的なモノのひとつである『ファッキング (Fucking)』と謂う語句は、今では、本来のわるい意味と同時に、いい意味も獲得している。しかも猶、それすらも通り越して、単なる強調の語句、通常ならば『ヴェリー (Very)』とすべき所にも、この語句が使われている場合すらある。
この『ファッキング (Fucking)』と、同じ様な現象が『リフ・ラフ (Riff Raff)』と謂う語句にも起こっていないだろうか。
もしかしたら、こちらの方が先行している可能性すらあるとも、想うのだけれども。
と謂う様なところで、今回はこれでお仕舞です。
つづきはどこかであらためてする事になると想う。

では最期に、エーシーディーシー (AC/DC) の1978年発表のアルバム『パワーエイジ (Powerage)
テレビで毎日みるだろう
ラジオできくかもな
かわいた空気はたしかにあつい
メキシコにむかうのさ
ボスがいいたかったのは
始末をつけろってことさ
そういっててわたした
だけどダチにはおそすぎたのさ
下司め
わらったっていいんだぜ
下司め
いっちまえ、てめえの身の程もちったぁしるがいいや
おれはやさしいんだぜ、あいつのあけっぱなしの大口をとじてやったんだから
たいしたことじゃあねぇけどな
どこかの馬の骨がおきろとどやしやがる
すこしはかなしい気分にひたらせてくれ
だれもうっちゃあいない
拳銃なんかさわったこともない
わるいことなんてこれっぽっちも
ただ、たのしみたかっただけさ
下司め
わらったっていいんだぜ
下司め
いっちまえ、てめえの身の程もちったぁしるがいいや
註:
拳銃 (A Gun)を向けて、その相手に対して「嗤え (Laugh)」と謂うのは、常套句 (Cliche) なんだろうか。憶いだすのは映画『ジョーズ (Jaws)
次回は「ふ」。
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