2014.04.13.09.31
こんな夢をみた。

the nature documentary “Animals Are Beautiful People” directed by Jamie Uys.
街が燃えている。漆黒の闇の中で、街があかあかと燃えている。紅蓮の炎だ。
燃えひろがる炎の中央に、巨大な腐肉の塊が悶えている。
燃える炎に焼かれる苦しさなのだろうか。それとも、腐り果ててゆく痛みなのだろうか。その塊は激しく震えているのだ。
巨大な腐ったその塊の奥に、ふたつの眼とひとつのおおきな顎が輝いている。うつろな輝きだ。おのれの死を既に自覚した輝きだ。
そして、不意に、巨大な咆哮を放つのだ。身を翻し、あたかも最期の断末魔であるかの様に、ながくはてしなくおおきな叫び声をたてるのだ。何度でも。何度でも。
そして、その叫びに呼応するかの様に、猛獣達が一斉に奔り出す。
象、麒麟、犀、河馬、獅子、大蜥蜴、虎、猪、鹿、馬、豹、ありとあらゆる動物達がひしめきあって、一心不乱に駆け出す。だが不思議な事に、なにか不分明な秩序がそこにあり、彼らのなかに争いは一切ない。
そして、さらに不思議なのは、彼らの容姿だ。
彼らのすべては体毛をうしなって、本来ならばみえない筈の地肌がありありと露出している。その為にまるで、ひとつのおおきな肉塊が肉挽き機から押し出されてゆく様だ。それだけ、一体化してみえる程に、立錐の余地もない程に、彼らはひしめいているのだ。
しかも、恐ろしい事に、彼らは異様に巨大なのだ。ビルの数階程の背丈はある様だ。
ぼくは多分、初台近辺、オペラシティの手前にいるのだとおもう。
首都高の高架が行き交わるところ、そこでこの猛獣達の光景に遭遇している。
幹線道路の向こう側を、彼らは西へ西へと突進している。しかも、彼らの巨大さによって、ぼくにみえるのは、幾本もある肉塊の脚の動きだけだ。
そして、それはいつまでもつづく。どこまでもつづく。
不意にぼくの視点が上昇をはじめる。それはゆっくりとした、滑らかなもので、まるで、透明の壁の中のエレベーターか、映画撮影用のクレーンに乗っているかの様だ。
ゆっくりゆっくり昇ってゆくぼくの視点は、みあげるばかりだった高架を、次第に水平に捉え、ついにはそれを眼下に見下ろす位置を得る。
すると、さっきまで動き続けていた肉塊は姿を消していて、走りざわめく群衆ばかりが、ぼくの眼に映る。
彼らもてんで好き勝手に走っている様でありながら、目指しているのは西だ。
まるで英雄を迎える様にもみえるし、なにかの災厄に追われている様にもみえる。
ぼくの視点はまだ昇り続けていて、走る群衆は、この道路だけの事ではないと解る。だれもがみな、てんでばらばらに、西へ西へと逃げている。そう、逃げているのだ。
彼らが逃げなければならない元凶をみようと東に眼を向けた途端、ぼくの視点は急降下する。
ぼくはちいさなゴンドラに乗っていて、そのゴンドラをおおきな蝶が、むっつの肢で支えているのだ。
その蝶が、なにものかの放った火矢に襲われる。
おおきな翅が、まっかな炎とまっくろい煙をあげて、まっさかさまに墜ちてゆく。

the movie “Black Hawk Down
” directed by Ridley Scott

the nature documentary “Animals Are Beautiful People” directed by Jamie Uys.
街が燃えている。漆黒の闇の中で、街があかあかと燃えている。紅蓮の炎だ。
燃えひろがる炎の中央に、巨大な腐肉の塊が悶えている。
燃える炎に焼かれる苦しさなのだろうか。それとも、腐り果ててゆく痛みなのだろうか。その塊は激しく震えているのだ。
巨大な腐ったその塊の奥に、ふたつの眼とひとつのおおきな顎が輝いている。うつろな輝きだ。おのれの死を既に自覚した輝きだ。
そして、不意に、巨大な咆哮を放つのだ。身を翻し、あたかも最期の断末魔であるかの様に、ながくはてしなくおおきな叫び声をたてるのだ。何度でも。何度でも。
そして、その叫びに呼応するかの様に、猛獣達が一斉に奔り出す。
象、麒麟、犀、河馬、獅子、大蜥蜴、虎、猪、鹿、馬、豹、ありとあらゆる動物達がひしめきあって、一心不乱に駆け出す。だが不思議な事に、なにか不分明な秩序がそこにあり、彼らのなかに争いは一切ない。
そして、さらに不思議なのは、彼らの容姿だ。
彼らのすべては体毛をうしなって、本来ならばみえない筈の地肌がありありと露出している。その為にまるで、ひとつのおおきな肉塊が肉挽き機から押し出されてゆく様だ。それだけ、一体化してみえる程に、立錐の余地もない程に、彼らはひしめいているのだ。
しかも、恐ろしい事に、彼らは異様に巨大なのだ。ビルの数階程の背丈はある様だ。
ぼくは多分、初台近辺、オペラシティの手前にいるのだとおもう。
首都高の高架が行き交わるところ、そこでこの猛獣達の光景に遭遇している。
幹線道路の向こう側を、彼らは西へ西へと突進している。しかも、彼らの巨大さによって、ぼくにみえるのは、幾本もある肉塊の脚の動きだけだ。
そして、それはいつまでもつづく。どこまでもつづく。
不意にぼくの視点が上昇をはじめる。それはゆっくりとした、滑らかなもので、まるで、透明の壁の中のエレベーターか、映画撮影用のクレーンに乗っているかの様だ。
ゆっくりゆっくり昇ってゆくぼくの視点は、みあげるばかりだった高架を、次第に水平に捉え、ついにはそれを眼下に見下ろす位置を得る。
すると、さっきまで動き続けていた肉塊は姿を消していて、走りざわめく群衆ばかりが、ぼくの眼に映る。
彼らもてんで好き勝手に走っている様でありながら、目指しているのは西だ。
まるで英雄を迎える様にもみえるし、なにかの災厄に追われている様にもみえる。
ぼくの視点はまだ昇り続けていて、走る群衆は、この道路だけの事ではないと解る。だれもがみな、てんでばらばらに、西へ西へと逃げている。そう、逃げているのだ。
彼らが逃げなければならない元凶をみようと東に眼を向けた途端、ぼくの視点は急降下する。
ぼくはちいさなゴンドラに乗っていて、そのゴンドラをおおきな蝶が、むっつの肢で支えているのだ。
その蝶が、なにものかの放った火矢に襲われる。
おおきな翅が、まっかな炎とまっくろい煙をあげて、まっさかさまに墜ちてゆく。

the movie “Black Hawk Down
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