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2014.02.02.09.11

これもまた悪い夢の続き 61.

こんな夢をみた。

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Tanz Debil” from the album “Kollaps” by Einsturzende Neubauten

悪寒がして覚醒める。
ベッドに潜り込んでから、まだ数十分しかたっていない。掌を延ばしてコントローラーをまさぐり、室温をあげる。

寒いのではない。からだが震えてたまらないのだ。このなかにいるなにものかが覚醒めようとするのを、ぼくの貧しい肉体が懸命になって押さえ込んでいる。
と、同時に、とても屈辱的な敗北感にもいなされる。まるで、うしろとまえの処女を同時に喪った様だ。
背中をまるめればまるめる程、反発するちからが働いて、からだがうらがえりそうだ。
このまま、ここにいてもなにも変わらない。這々の体で、ベッドをぬけだす。体液を吸い出されて吐き出された、もぬけの殻の、無脊椎動物になった気がする。

さっきしたばかりなのに、尿意がある。トイレにはいれば、いつまでもいつまでもでてきて、呆れ返る程だ。いつもの習慣で、手洗いをした後に水を呑めば、いやな気配がする。

キッチンの磨り硝子窓の向こう、なにものかが舞っている。
そこにあるのは、水道管、瓦斯管、下水管、それに付随するメーターばかりだ。
ぼんやりした薄暗い街灯だけが瞬いているそこで、あおとくろのマントを纏った背の低いなにかが舞っている。
おれに用向きがあるのならば、さっさと入って来ればいい。

そこで覚醒める。

電車のなかで、ようやく確保できた座席にもたれかけて、夢をみていた様だ。
つぎの駅で乗り換えるのだ。
ちいさな一両編成の、ぼくを乗せた電車は、坂の途中にある駅に着く。降りたぼくはそのまま隣のホームの列車に乗り換える。そして、元来た道へと走り出す。
父と一緒に飛行機に乗るためだ。
父はいつのまにか、ぼくの隣に、黙って座っている。

空港の駅はとてもおおきい。エスカレーターひとつとっても、通常の何倍ものおおきさだ。
殆どの乗客は、そのおおきさに精一杯あわせるかの様に、おおきな荷物を抱えている。
手ぶらでそのおおきさに圧倒されているのは、ぼく達父子だけだ。
そのエスカレーターを何階も何階も、下へ下へと降りてゆく。
途中、いくつもの煌びやかな光に満ちたフロアーをめにする。

降りて行った着いた先が、搭乗口だ。
きつい傾斜の上り坂がいくつもあって、その上り坂に抱え込まれる様に、飛行機が乗客を待っている。カタパルトなのだ。
いつのまにか、父はまた、姿を消している。

這い上がる様にして、上り坂をのぼり、機内にはいる。
搭乗券をにらみながら、宛てがわれた座席を捜していると、ぼくの番号の座席には、嫌らしく派手な手提げ袋がおかれている。持ち主は中年女性の様だ。
行きあぐねていると、周囲の者が前の座席が空いていると、手招きする。

その手振りに素直に従って前進すると、通路は緩いカーブを描いて、座席は向きを変えている。
完全に横向きになったあたりの、手頃な座席に腰掛けると、眼前に、円形の舞台がある。

ふと、本来の座席のあたりを観れば、そこに父がいる。
彼もこちらに呼ぼうと声を出しかけた途端に、照明がおちる。

舞台に、幾人もの踊り子達がとびだしてくる。

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The movie “Crazy Horse” the documentary for the cabaret “Crazy Horse” directed by Frederick Wiseman
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