2008.02.24.20.08

風強し 疑念のこころ 晴し難く 冬の夕陽も 揺れて沈むか
るい詠める
<読み>
かぜつよし ぎねんのこころ はらしがたく ふゆのゆうひも ゆれてしずむか
<意味>
The wind is so strong.
My feeling to doubt you is hard to clear.
The setting sun in the winter is shaken by the wind.
風が強いので、(あなたへの)疑念の気持ちもすっきりと晴れ難い。冬の夕陽も揺れて沈んでいくのだなぁ。
<解説>
昨日は 春一番が吹いたが、今日も全国的に強風の吹いた荒天気となって、交通機関等に様々な被害も出た様だ。そんな風の強い日を、己のゆれ動く心情と重ねあわせた歌である。本来ならば、揺れる筈もない夕陽が揺れている様に観える。作者のこころの中の"風"の強さが思いはかられる。
なお、結句の「か」は、詠嘆の意と解して訳した。
(この項:たい)
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