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2013.11.03.07.52

これもまた悪い夢の続き 58.

こんな夢をみた。

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the movie "Sakuran" directed by Mika Ninagawa, adapted from the comic "Sakuran" created by Moyoco Anno

おんなを買いにいかされる羽目になる。

コトの発端はよくわからない。
よくわからないままに独り、女郎屋へ向かうみちを歩いている。

おそらく、いつもの馴染のあの店なのだろう。そこで常連のもの達の、罠のような企みのようなものに、モノの見事にはまってしまったのだ。
ただわかっている事は、買うおんなの金の心配は一切、不要である事。
だが、それにも関わらずに、なんだか罰ゲームがこれから開始されるような、いやなムードばかりが漂っている。

普段では決してあがれないような場所であるのにも関わらず、とっても気乗りが薄いのは、そんなところに理由があるのだろう。
なんだか行き先も定まらないままに、所払いとなってしまった咎人のようなこころ持ちさえするのである。

門をくぐり、あらかじめ申し渡された茶屋を捜すと、目の前にある。どうしたものだろうかと一瞬の逡巡に横着しようとすると、呼び止められる。いかにも、おれの名だ。
知らぬふりをして通り過ぎるのも手なのだろうが、おれの名を呼んだすぐ後に、今回の張本人の常連の名も叫ぶから、どうしようもない。すでに手筈は万事、とどこおりなく手配済みなのだ。

そのおとこの止めどもないお喋りに、適当に相槌をついている間に、女郎部屋の一角に辿り着いている。おとこもとっくの昔に消え失せて、目の前におんながいて、目配せばかりをしてくれる。

部屋はひろい。十畳程もあるだろうか。そのくせ、調度品が一切ないから、実際よりもさらにひろくみえる。そのひろいなかのその隅に、食膳が据えられていて、それを挟む格好で男女が一組。つまり、おれとそのおんなだ。

準備は既に完了だ。

かたちばかりに酒を喰って、やくたいもない世間話もそのあたりに放り出してしまえばよい。目の前のおんなも、お義理ばかりの愛想も尽きてしまったようで、さっさとはじめてしまいたいような、そんな素振りばかりをしてくれる。
でも、こうこうと光る室内灯の白々しさで、とてもではないが、その次にむかう気力がない。部屋もひろすぎるのだ。

だからいつのまにか時間がきて、酌を二三酌み交わしただけで、そのおんなは出て行く。別れ際のことばの端々に悪意が滲み出ているのも、仕様がない。永い時間を束縛されて、稼ぎをふいにしたのだから当然だ。

そうやって何度も何度も、おんなをやり過ごして、酒だけを呑んでいる。見世の方は、なにを考えているのか、一向に、新たな手をうつ気配もない。こんな客は通常、女衒や幇間が顕われて、適当に毟るだけ毟って放り出すのが、いつものやつらの手段だ。
それが一切ない。
やっぱり今夜は、罰ゲームなのだろうか。

それで誰にも手をつけないで素面のまま、見世を出れば、おれも大したたまなのかもしれないが、そこまで人間は出来ていない。
夜明けまじりの最期に顕われたのが、顔をしっているおんなで、結局、そいつと寝る。懇意の取引先でたまにみかけるあのおんなだ。

そうして、永い永い、金毛氈をはった廊下の緩い傾斜をゆっくりと昇っていく。
変な構造だ。
廊下の窓をのぞいてみると、目の前にはいるのは、大きな水しぶきとその音だ。滝の水なのだ。
大きな崖を吞み込むようなかたちで、螺旋状のこの建物は建てられていて、崖はそのまま中庭と化していて、崖の上から降り注ぐみずは巨大な滝となって、中庭におちていく。

永い廊下を昇りきったその先を、金毛氈に導かれるままに歩いてゆくと、大階段の上に出る。その下は、豪勢な中華風の装飾で、豪華な宴席の真っ最中だ。

そんな場違いに辟易しながらも、出口に向かうと、また名を、しかもフルネームで呼び止められる。

父だ。

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the movie "Zegen" directed by Shohei Imamura
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