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2013.10.15.06.30

まっしゅるーむ

決して喰べられない訳ではないけれども、幼い頃はやっぱり椎茸 (Shiitake) は苦手だった。

しかも、椎茸 (Shiitake) は結構な頻度で食卓に上る。
味噌汁 (Miso Soup) にも煮物 (Japanese- Stew) にも炊き込み御飯 (Takikomi Gohan) にも、冬の寒い晩ならば鍋物 (Nabemono) には欠かせないモノだし、和食専科ならともかく、八宝菜 (Chop Suey) や湯麺 (Chinese Noodles Served With Vegetables And meat In Broth) 等の中華料理にも必須とは謂わないものの定番の具材だ。

だから、食後に待っている筈の親の叱責は避けたいから、箸でよけて後回しにして遺してしまおうなぞと考えもしないで、さっさと喰う。
椎茸 (Shiitake) に限らず、不味い食材 / 嫌いな食材は、眼をつむってでもして、真っ先に片付ける。そうして、美味しい食材 / 好きな食材は、あとからゆっくりと喰う。それが一番だ。

とは謂うモノの、本当に不味いモノ/ 嫌いなモノはやっぱりあるから、ややこしい。それは本当に喰べられないから、箸でよけるなんて悠長な事はしないで、その具材が調理された皿ごと一切、箸をつけずにそのまんま、そっくり遺す。
仮令、それがその場の唯一のおかずであっても喰っては駄目だ。味噌汁と御飯だけで、その場を凌いでしまうのだ。食卓には、のりたま (Noritama) や胡麻塩 (Sesame Sprinkles) があるから、それを目一杯に有効活用すればいい。

ともかく、親に殴られようが蹴られようが、絶対に口をつけない。
そうすれば、一時の親の怒りが収まった時に、遺した理由を尋ねてくる。
体調が悪いのか、食事前におやつを喰いすぎたのか、それとも、おかあさんを嫌いなのか、と。

その時になって初めて、箸をつけなかった理由を述べればいいのだ。
「○○が嫌いだ」と。
ただし、仮令、実際の心情はそうであったとしても、まかり間違えても、空欄の○○のところに「おかあさん」を挿入してはならない。
それさえ気をつければ、次回、なんらかの対処を親は考える筈なのだ。
箸でよけても見逃す場合もあるだろうし、その食材抜きのモノを出す場合もあるだろうし、ぼくの眼に見咎められない様に細切れにしたりペースト状にして調理する場合もあるだろうし、場合によっては二度とその料理を食卓に出さない場合もある。それはちょっと勿体ないかもしれないが。

そんなふうにして、ぼくは大人達と闘ってきたのだけれども、椎茸 (Shiitake) はかろうじて、そんな紛争の火元にはなりえなかったのだ。
だからと謂って、やっぱり、早い段階で喰いつくすべき食材のひとつでもあったのは否定出来ない。

だけれども、ぼくにとってそんな立場にあった椎茸 (Shiitake) も次第次第に、その地位を向上していった。だが、それは必ずしも、その味覚の美味しさに目覚めた訳でも、その中に含まれている栄養価を考えた結果でもなかった。

単純に、椎茸 (Shiitake) よりも美味しい茸類 / 好きな茸類がいくつも登場してきたからである。
それは挙げていけば、きりがない。

榎茸 (Enokitake) でしょ。しめじ (Shimeji) でしょ。滑子 (Pholiota Nameko) でしょ。松茸 (Matsutake) でしょ。

なんだか、義務教育 (Compulsory Education) の終わりの頃に学習する、需要曲線と供給曲線 (Supply And Demand Curve) の様に、喰べる頻度が少ないモノほど好物度 [そんな指数があればだけど] が上にある。
つまり、文字通りに日常茶飯事に食卓に上る椎茸 (Shiitake) はやっぱり、ぼくにとっては、この中では最も美味しくないモノなのである。

もしも仮に、上に挙げた茸類をまるめてひとつにして、一緒くたに調理した料理が並べられたら、やっぱり椎茸 (Shiitake) を真っ先に喰うのだろう。
出来立ての、焼き立てのが、一番美味しいと解りきっていても、まかり間違って、松茸 (Matsutake) から喰い始める事はない。

images
ちなみに、さるまたけ (Sarumatake) もまたんご (Matango) も未体験です。
[掲載画像きのこの山 (Mountain For Mushrooms) ではなくてまたんご (Matango) を頬張る相馬明子 (Akiko Soma) [演:八代美紀 (Miki Yashiro)]。 映画『マタンゴ (Matango : Attack Of The Mushroom People)』 [本多猪四郎 (Ishiro Honda) 監督作品 1963年] より]

次回は「」。

附記:
そう謂えば、幼い頃は魚料理も一切苦手だったのだけれども、それを克服出来たのは、寿司 (Sushi) や刺身 (Sashimi) の味を憶えたからである。
要は、魚料理が苦手なのではなくて、その骨が苦手だったのだ。
骨云々をべつにすれば、実は、椎茸 (Shiitake) の味に慣れるそのきっかけとよく似ている。
つまり、おさない子供に誰かが松茸 (Matsutake) を喰べさせたのである。
今のぼくならば、子供に寿司 (Sushi) や松茸 (Matsutake) の美味さなんて解る訳がない、と、断固反対するのに違いないのだけれども。
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