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2013.10.08.11.17

たたらじま

実在する島だと謂う。長崎県五島市 (Goto, Nagasaki) にあると謂う。
だがそれは決して不思議な事ではない。

鹿ヶ谷の陰謀 (Shishigatani Incident) [1177年] が発覚し、その首謀者とされる俊寛 (Shunkan) が流罪の憂き目にあった鬼界ヶ島 (Kikaigashima Island) の所在が不明な代わりに、その島ではないかと謂われている場所が硫黄島 (Iōjima)、喜界島 (Kikaijima)、伊王島 (Iojima)と、3カ所もあるのだから。
いやいや、そおゆう話ではない。そおゆう話は例えば、アルノルト・ベックリン (Arnold Bocklin) 描く『死の島 (Die Toteninsel)』はどこにあるのか。という様な話題の発端となるべきなのだ。

ぼくがこれから語ろうとする多々良島 (Tatara Island) は、TV番組『ウルトラマン (Ultraman)』 [19661967年放映 TBS系列] の第8話『怪獣無法地帯 (The Wild Monster Zone)』 [監督:円谷一 脚本:金城哲夫上原正三 特殊技術:高野宏一] の舞台となったその島の事である。

このエピソードには、計5匹の"怪獣 (Kaiju)"が登場する。僅か30分に満たない放送時間の中で、これだけの"怪獣 (Kaiju)"が登場するのは、異例と謂っても良い程に、てんこ盛りのお腹いっぱいの満腹感だ。

放送日は、19669月4日
ちょうど番組編成の改編期にもあたるのだれども、それ以上に大事なのは、小学生の夏休み明けの最初の日曜日だ、という事だ。
つまり、約40日間、TVから離れて、他の夏の行事に勤しんでいた彼らが、ブラウン管の前に戻って来た日なのである。番組の梃入れも必要であるだろうし、新しい視聴者を獲得出来る可能性もある。
そんな事を考慮に入れれば、5匹も"怪獣 (Kaiju)"の登場するエピソードがそんな日に放送されたとしても、なんら不思議ではない。
第8話であるこの物語の前に放送されたななつのエピソードを観ても、そこに登場する"怪獣 (Kaiju)"は、宇宙怪獣 [宇宙人] (Monsters From Space) 2匹、地底怪獣 (Monsters From Beneath) 2匹、水棲怪獣 (Monsters From The Ocean) 2匹、植物怪獣 (The Monster Of Plants) 1匹という比率であり、それだけ観ても普通に考えられる物語のヴァリエーションは出尽くした感がある。
尤も、後に続く5篇の実相寺昭雄 (Akio Jissoji) 作品に代表される様に、これ以降、普通には考えられない物語が幾つも物語られる訳で、その上に、そんな普通には考えられない物語が、後にいくらでも続く"怪獣の物語 (Stories About Monsters)"の祖系となるのである。なんだかなぁ。と、想うかもしれないが、SF / ファンタジー系の物語のそれは宿命でもあるのだし、しかもその上に、それはそんな限られたジャンルだけの話ではない。物語を物語るとは、そういう永い永い水脈の流れから産まれるモノであるし、常に新しい水源を発見しなければならない宿命を負っているのモノなのである。

その物語の舞台が多々良島 (Tatara Island)。別名、怪獣無法地帯 (The Lawless Monster Zone) である。

先程も書いた様に、この物語には5匹の"怪獣 (Kaiju)"が登場する。
怪奇植物スフラン (Sunflan)、地底怪獣マグラー (Magular)、有翼怪獣チャンドラー (Chandrah)、友好珍獣ピグモン (Pigmon)、どくろ怪獣レッドキング (Red King) [順不同] の5匹である。
物語の上では、怪奇植物スフラン (Sunflan) と地底怪獣マグラー (Magular) は科学特捜隊 (SSSP : Science Special Search Party) によって、有翼怪獣チャンドラー (Chandrah) と友好珍獣ピグモン (Pigmon) はどくろ怪獣レッドキング (Red King) によって、亡き者とされる。そして最期に遺ったどくろ怪獣レッドキング (Red King) と闘うのがウルトラマン (Ultraman)、という構図というか、その順番で物語は語られていくのである。

ところで、この5匹を、造形面から観てみると、面白い事に気づく。
地底怪獣マグラー (Magular) は、透明怪獣ネロンガ (Neronga) [第3話『科特隊出撃せよ (Science Patrol, Move Out)』 [監督:飯島敏宏 脚本:山田正弘 特殊技術:的場徹] 登場] の改造であり、透明怪獣ネロンガ (Neronga) は前シリーズであるTV番組『ウルトラQ (Ultra Q)』 [1966年放映 TBS系列] に登場した地底怪獣パゴス (Pagos) の改造である。これに関してはこちらで既に書いた。
有翼怪獣チャンドラー (Chandrah) もまた、前シリーズ『ウルトラQ (Ultra Q)』 [1966年放映 TBS系列] に登場した冷凍怪獣ペギラ (Peguila) の改造である。
そしてさらに、友好珍獣ピグモン (Pigmon) も有翼怪獣チャンドラー (Chandrah) 同様に、隕石怪獣ガラモン (Garamon) の改造なのである。
つまり、第8話『怪獣無法地帯 (The Wild Monster Zone)』 [監督:円谷一 脚本:金城哲夫上原正三 特殊技術:高野宏一] の為に創り下された"新作"の"怪獣 (Kaiju)"は怪奇植物スフラン (Sunflan)とどくろ怪獣レッドキング (Red King) だけなのである。

怪奇植物スフラン (Sunflan) という"怪獣 (Kaiju)"に関してはとりあえず置いといて [後で書くつもりだけれども]、旧作品や旧エピソードに登場した"怪獣 (Kaiju)"の改造"作品"は、物語上ではウルトラマン (Ultraman) との対戦を許されていない。最終的にはウルトラマン (Ultraman) に退治される他の"怪獣 (Kaiju)"やウルトラマン (Ultraman) よりも遥かに弱い科学特捜隊 (SSSP : Science Special Search Party) に負けてしまうのだ。
しかも、改造"怪獣 (Kaiju)"としては新作の有翼怪獣チャンドラー (Chandrah) =冷凍怪獣ペギラ (Peguila) は前者と対戦するものの、既に何度か改造を経ている [その辺りはこちらでご確認を] 地底怪獣マグラー (Magular) =透明怪獣ネロンガ (Neronga) =地底怪獣パゴス (Pagos) は、それさえも許されていない。後者との戦いの中で敗れ去るのである。
つまり、この物語での作劇上、彼らは明らかに格下の存在であり、ある意味、新作"怪獣 (Kaiju)"の噛ませ犬的な存在なのである。

と、謂うのは、全身を真っ黒い突起で覆い尽くされた地底怪獣マグラー (Magular) =透明怪獣ネロンガ (Neronga) =地底怪獣パゴス (Pagos) は流石に判別はつかないけれども [逆に謂えばこれからさらなる改造 =使い回しが待っている [こちらで詳述済] のだから、ここで正体が判明されては叶わない]、有翼怪獣チャンドラー (Chandrah) にしろ友好珍獣ピグモン (Pigmon) にしろ、誰がどう観てもそれらは外見上、冷凍怪獣ペギラ (Peguila) であり隕石怪獣ガラモン (Garamon) なのである。
前作ではどちらも二度に渡って主役"怪獣 (Kaiju)"として登場したモノがこのエピソードでは簡単に、どくろ怪獣レッドキング (Red King) のちからに組み伏せられてしまうのだ。つまりブラウン管を観ているぼく達から観れば、冷凍怪獣ペギラ (Peguila) を倒し、隕石怪獣ガラモン (Garamon) を倒した、強力な"怪獣 (Kaiju)" = どくろ怪獣レッドキング (Red King) がウルトラマン (Ultraman) と一対一の対決を迫るという図式を伴って観える。
だからこそ5匹も登場した"怪獣 (Kaiju)" の最期の闘いは、文字通りに眼を離せない一戦となるのだ。

と綴っていくと疑義が放り込まれる可能性もある。
と、いうのは友好珍獣ピグモン (Pigmon) は姿形は隕石怪獣ガラモン (Garamon) であるのにも関わらずに、身長40mの巨躯をもって顕われるのではなく等身大、否、僅かに1mの大きさなのである。しかも、二つ名である友好珍獣という名が示す様に、人類に敵対する存在としてではなく、人類に味方する存在として登場する。物語の中では独り生き残った測候所の松井所員を救護し介護し、しかも松井所員を救助に向かいその結果彼に合流した科学特捜隊 (SSSP : Science Special Search Party) の危機を救う為に自らを犠牲にする。
という点を踏まえれば、どくろ怪獣レッドキング (Red King) の45mの巨躯の下では、友好珍獣ピグモン (Pigmon) は敵にもなり得ないのは当然だし、それ以上に、有翼怪獣チャンドラー (Chandrah) =冷凍怪獣ペギラ (Peguila) と友好珍獣ピグモン (Pigmon) =隕石怪獣ガラモン (Garamon) とのこの扱いはどうして生じたのだろうと、想うヒトがいても不思議ではない。

それは多分、こおゆう事だと想う。
前シリーズ『ウルトラQ (Ultra Q)』 [1966年放映 TBS系列] の番組宣伝の一端として、銀座松屋デパート (Matsuya Ginza) で、物語に登場する"怪獣 (Kaiju)"達の展覧会『春休みこども大会 大怪獣ウルトラQの大行進』が開催された。
そこに展示された隕石怪獣ガラモン (Garamon) の着ぐるみの、隕石怪獣ガラモン (Garamon) を隕石怪獣ガラモン (Garamon) 足らしめている、全身から隆起している棘状のモノを、観に来た子供達がよってたかってむしり、ひきちぎっていくのだ。会期が終了して、残されたのは"丸裸"になった隕石怪獣ガラモン (Garamon) だった。
恐らくその結果を観て、制作サイドは改めて"怪獣 (Kaiju)"とは恐ろしいモノでも怖いモノでもない、もっと子供達の身近にあるモノである、と認識を新たにしたのではないだろうか。
個人的には、そんなに近くに展示するなよお、とか、今にして想うけれどもね。でも、当時、その現場にぼくがいたら、絶対にむしっていたのに違いないのだ。

さらに付け足すと、隕石怪獣ガラモン (Garamon) は、映画『スター・ウォーズ (Star Wars)』シリーズのアールツーディーツー (R2-D2) と同じ、小学生くらいの体格の演者、高橋実 (Minoru Takahashi) によって演じられていたから、実物の着ぐるみとしての隕石怪獣ガラモン (Garamon) は、展覧会の主な客層と同じ目線にあった、という事も要因のひとつにあるだろう。彼らにとってはなんにしろ、ブラウン管の中で観た"怪獣 (Kaiju)"は、恐怖でも畏怖でもない、自分達と同じ大きさの、"この世界"の住人だった訳である。

そんな理由から、友好珍獣ピグモン (Pigmon) =隕石怪獣ガラモン (Garamon) は、有翼怪獣チャンドラー (Chandrah) =冷凍怪獣ペギラ (Peguila) とは違った地位を得たと想うのだけども、どうだろう。
勿論、その展覧会には冷凍怪獣ペギラ (Peguila) も展示されていたが2mに迫る程の大きさである上に、むしったりちぎったり出来る様な突起物は殆どない。だから、結果的に、隕石怪獣ガラモン (Garamon) の様な"激励"には逢わなかったのが、実情だと想う。

images
本来ならば、番組を象徴する様な地位 / 扱いを受けても不思議ではない友好珍獣ピグモン (Pigmon) だけれども、それは徹底されていない様に想える。
春休み真っ只中の19673月26日放映の第37話『小さな英雄 (The Littlest Hero)』 [監督:満田かずほ 脚本:金城哲夫 特殊技術:有川貞昌] では怪獣酋長ジェロニモン (Geronimon) の差し金で復活を遂げて再登場したのにも関わらず、第8話『怪獣無法地帯 (The Wild Monster Zone)』 [監督:円谷一 脚本:金城哲夫上原正三 特殊技術:高野宏一] と同じく身代りとなって名誉の戦死。その結果、科学特捜隊特別隊員 (The Special member of SSSP : Science Special Search Party) )という地位を得る。
[そして、TV番組『ウルトラマン (Ultraman)』 [19661967年放映 TBS系列] で登場した友好珍獣ピグモン (Pigmon) のふたつのエピソードから読み取らなければならないのは、イデ・ミツヒロ (Mitsuhiro Ide) [演:二瓶正也 (Masanari Nihei)] 隊員の苦悩と自己放棄の原因である、科学特捜隊 (SSSP : Science Special Search Party) の存在理由の変化である。少なくとも、彼らが友好珍獣ピグモン (Pigmon) と出逢った第8話では、地底怪獣マグラー (Magular) という"怪獣 (Kaiju)"を自身のみのちからによって退治出来たのだ。もしかしたらイデ・ミツヒロ (Mitsuhiro Ide) [演:二瓶正也 (Masanari Nihei)] 隊員の苦悩がより深刻化したのは、友好珍獣ピグモン (Pigmon) との再会が契機となったのではないだろうか。]
と、これは物語の構成上のモノだから致し方ないとしても、それにしても気になるのは、彼のスチール写真の少なさだ。特に今回の第8話『怪獣無法地帯 (The Wild Monster Zone)』 [監督:円谷一 脚本:金城哲夫上原正三 特殊技術:高野宏一] での彼のスチール写真は上に掲載したモノ以外は、観た記憶がないのだ。
当時既に、マーチャンダイジング (Merchandising)、キャラクタービジネス (Character Merchandise) は意識されていて、"新作怪獣 (New Comer Kaiju)"の着ぐるみは3方向から写真撮影されているのだ。そして、その正面図がそのまま、怪獣図鑑や雑誌グラビアで掲載されていて、それを観たぼく達をがっかりさせてしまっていたりする。と、謂うのは、その写真の背景がトタン板や雑木林、つまり撮影所の物陰で撮られた事が如実に解ってしまうモノだからだ [だって、誰だって番組の中に登場する勇姿をそのまま観たい / 欲しいと想うでしょう?]。
だけど、友好珍獣ピグモン (Pigmon) にはそんな写真すらない。何故ならば、製造工程上では、隕石怪獣ガラモン (Garamon) の商品化用に得た資料で充分だからだ。隕石怪獣ガラモン (Garamon) の金型 (Die And Mold) さえあれば、それをパッケージングするモノに友好珍獣ピグモン (Pigmon) と記載すれば、それで事足りるのだ。

友好珍獣ピグモン (Pigmon) の不幸、もしあるとしたら、それが彼の不幸である。
冷凍怪獣ペギラ (Peguila) の頭部に2本、角を生やしただけの改造で事足りている有翼怪獣チャンドラー (Chandrah) は2本の角を得る為に、成田亨 (Tohru Narita)による頭部のスケッチが遺されている。
だが、隕石怪獣ガラモン (Garamon) の改造 [というか作業内容的には修復と言い直すべきか] である友好珍獣ピグモン (Pigmon) はそれすらもない。彼我の違いは、体型の違いで判断出来るのだけれども、それは結果的に、今で謂うところのなかのひとの体格違いが原因なのだ。

最期に、とりあえず置いておいた怪奇植物スフラン (Sunflan) に関して書いておこう。
怪奇植物スフラン (Sunflan) はその二つ名の示す通りに、植物怪獣 (The Monster Of Plants) であり、その後、第26話『怪獣殿下 [前篇] (The Monster Prince) 』 [監督:円谷一 (Hajime Tsuburaya) 脚本:金城哲夫若槻文三 特殊技術:高野宏一] のエピソードにも再登場する。そして、いずれの場合でも、探査に秘境に入った科学特捜隊 (SSSP : Science Special Search Party) の行手を遮り、そして、彼らの手によって、燃やし尽くされて退治される。
個人的には、巨大化した食虫植物 (Carnivorous Plant) でしかないし、科学特捜隊 (SSSP : Science Special Search Party) を襲った結果、退治されたという事にはなっているけれども、それはあくまでも画面上での事だ。彼らの行手を遮ったが為に排除されただけで、その場所以外、いくらでもその周辺には繁茂していそうな気もする。
植物怪獣 (The Monster Of Plants) は、前シリーズでもこのシリーズでもいくらでも登場したけれども、はっきり謂ってその中では格下だ。さらに謂えば、"怪獣 (Kaiju)"としても、格下だ。祖系としては映画『人類SOS! (The Day Of The Triffids)』 [スティーヴ・セクリー (Steve Sekely)・ フレディ・フランシス (Freddie Francis) 監督作品 1962年制作] の流れを汲むモノかもしれないけれども、それ以上に、人見十吉 (Jyukichi HItomi) [香山滋(Shigeru Kayama) 創造] や折竹孫七 (Magohichi Oritake) [小栗虫太郎 (Mushitaro Oguri) 創造] を主人公に据えた魔境モノ秘境モノの類型の中で、彼らの道中、主人公の行く手を阻む為のモノとして、語られていても不思議ではない存在、古典的なモノなのである。

だけれども、怪奇植物スフラン (Sunflan) はそれ故にTV番組『ウルトラマン (Ultraman)』 [19661967年放映 TBS系列] の中では、外す事の出来ない"怪獣 (Kaiju)"なのである。

何故ならば、彼らがいる場所が「これから30分間、 あなたの眼はあなたの体から離れ、この不思議な空間へと入っていくのです (For the next 30 minutes, your eyes will leave your body and enter inside this fantasy time.)」[『ウルトラQ (Ultra Q)』冒頭のナレーション:石坂浩二 (Koji Ishizaka)] が聴こえるべき境界だからなのである。
今、ぼく達が目の前にしているのは、長崎県五島市 (Goto, Nagasaki) にある実在する島ではない、怪獣無法地帯 (The Lawless Monster Zone) と化した多々良島 (Tatara Island) なのだ、と再認識させるのが、怪奇植物スフラン (Sunflan) の物語上の役割だ。
彼らが結界を結んでいる領域、"かいじゅうたちのいるところ (Where The Wild Things Are)"に、ぼくたちは、科学特捜隊 (SSSP : Science Special Search Party) と共に、乗り込もうとしているのである。

だから、日本の南方に"怪獣 (Kaiju)"の棲む島がある、という設定はこれ以降、常道のモノとなる。
ゴジラ・シリーズ (Series Of "Godzilla") で謂えば第7作の映画『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 (Godzilla VS. The Sea Monster)』 [ (Jun Fukuda) 監督作品 1966年制作] から第10作である映画『ゴジラ • ミニラ • ガバラ オール 怪獣大進撃 (All Monsters Attack)』 本多猪四郎 (Ishiro Honda) 監督作品 1969年制作] までの4作品。どこにもない、と同時にどこにでもある怪獣島 (Kaiju Island) を舞台に、もしくはそこを発端にして物語が語られていくのである。丁度、TBS系列の日曜19時の放送枠がウルトラ・シリーズ (The Ultra Series) として円谷プロダクション (Tsuburaya Productions) の作品を放送していた時代と合致している。
その最期の作品である映画『ゴジラ • ミニラ • ガバラ オール 怪獣大進撃 (All Monsters Attack)』 本多猪四郎 (Ishiro Honda) 監督作品 1969年制作] が、主人公である少年の空想の世界だけにあるファンタジーとして語られてしまっているのは、そんな所以なのかもしれない。

次回は「」。

附記 1.:
上の文意に従うと、"新作怪獣 (New Commer Kaiju)"を優遇し"再登場怪獣 (Remaked Kaiju)"を冷遇しているとも読めてしまうだろうし、書いた本人もそのつもりで書いてはいるのだけれども、それがシリーズ全編に通底しているかと謂うと、そうとは限らない。
やはりどくろ怪獣レッドキング (Red King) が登場する第25話『怪彗星ツイフォン (Rogue Comet Cyphon)』 [監督:飯島敏宏 脚本:若槻文三 特殊技術:高野宏一] では、彼に加えて彗星怪獣ドラコ (Dorako) と冷凍怪獣ギガス (Gigass) という2匹の"新作怪獣 (New Commer Kaiju)"が登場するのだけれども、彗星怪獣ドラコ (Dorako) は残りの2匹に袋だたきにあって敗退し、冷凍怪獣ギガス (Gigass)は科学特捜隊 (SSSP : Science Special Search Party) によって敗北する。つまり、ここでもウルトラマン (Ultraman) 対どくろ怪獣レッドキング (Red King) の一対一の対決が再演されるのである。
その結果、怪獣王 (The King Of Kaiju) と謂う地位は誰の異論もなくどくろ怪獣レッドキング (Red King) に与える事は出来るのだけれども、そもそもがこの物語は彗星ツイフォン (Comet Cyphon) の地球への最接近を発端とし、彗星怪獣ドラコ (Dorako) はそこから飛来してきたのである。だから、誰もが彗星怪獣ドラコ (Dorako) を主軸に据えた物語を想定していると、あっさりと裏切られてしまうのだ。
ちなみに本編の放送は1967元旦、謂うまでもなくその年最初の放送回で、その次に前後篇2話に股がって語られる『ウルトラマン (Ultraman) 』第26話「怪獣殿下 [前篇] 」及び第27話「怪獣殿下 [後篇] 」 (The Monster Prince) 』 [監督:円谷一 (Hajime Tsuburaya) 脚本:金城哲夫若槻文三 特殊技術:高野宏一] が待っているのである。

附記 2. :
TV番組『ウルトラマン (Ultraman)』 [19661967年放映 TBS系列] 放送終了から4年後、TV番組『帰ってきたウルトラマン (The Return Of Ultraman)』 [197119672年放映 TBS系列] が放送される。その第1話『怪獣総進撃 (All Monsters Attack)』 [監督:本多猪四郎・上原正三 特殊技術:高野宏一] にはヘドロ怪獣ザザーン (Zazahn)、オイル怪獣タッコング (Takkong)、凶暴怪獣アーストロン (Arstron) と3匹の"新作怪獣 (New Commer Kaiju)"が登場する。このうち、オイル怪獣タッコング (Takkong) は第2話『タッコング大逆襲 (Takkong's Big Counterattack)』 [監督:本多猪四郎・上原正三 特殊技術:高野宏一] に再登場、全編に渡って大暴れをする、と謂うか、このエピソードは前話の後日譚。そもそもがウルトラマン (Ultraman Jack) 誕生の引金となった曰く因縁のある怪獣なのである [と謂う様な事はいちいち書かなくても第1話を観れば解る、か]。凶暴怪獣アーストロン (Arstron) は第8話『怪獣時限爆弾 (Monster Time Bomb)』[監督:筧正典 脚本:田口成光 特殊技術:高野宏一] 登場の爆弾怪獣ゴーストロン (Ghostron) に改造される。
では、ヘドロ怪獣ザザーン (Zazahn) は?
彼は『帰ってきたウルトラマン (The Return Of Ultraman)』 [197119672年放映 TBS系列] を含めた、その時季の新番組 / 改変番組を紹介するTBSの番宣番組に狂言回し的に登場しておりました。
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