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2013.08.09.06.25

Echoes

闇の中、真空をひとつの光点が直進する。

詩人ならば、その孤独を詠うのかもしれない。
学者ならば、その軌道を計算するのかもしれない。
そして宗教家ならば、そこに神の存在をみいだすのだろう、きっと。

だが、そんな情緒や叙情とは一切、関知をしない次元で、その現象は司られている。

座標や時間、そしてその結果としての軌跡。
その分析から理解しうる、熱量や光量。

それらを自身が理解しうる媒体をつかって、表現しているのにすぎないのだ。
その結果、それを他者へと語る徒労の果てに、誰しもが横着する、ふたつの疑問。
そのはじまりとそのおわりだ。

永遠は約束されているのかもしれない。しかし、それを肯んじるのには、その責は重すぎる。
誰にとってもそれは、未解決のままに、放置しているようにしかおもえない。
そこに普遍をみいだすことは叶わず、たったひとつの例外、たった一度の奇蹟としか、おもわれないのだ。

それでは、あまりにも絶望的ではないか。

だから、誰もが、立場を違えども、解釈を違えども、いまのそれを語る困難から逃避し、その過去とその未来を語ろうとする。

聴こえぬはずの、音をそこに聴いてしまうのは、その結果だ。
残照も残響も、いまを逃れるために産まれる。

いまを抛擲し、過去を恥じ、未来に馳せるのは、誰にとっても、そういう理由なのである。

[the text inspired from the song "Echoes" from the album "Meddle" by Pink Floyd]

images
the movie poster for "Pink Floyd: Live At Pompeii"
featuring "Echoes" from the album "Meddle" by Pink Floyd

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